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『5月26日 アル・メナス探査計画の第二段階が開始されて3ヶ月が経過しました。今日は初めて外部へ続く道が発見されました。しかし、その先に待っていたものは我々の理解を超えるものでした。これまで見てきたものとは明らかに異なる巨大な物体がいくつも存在していました。これは本当に私達の知る世界なのでしょうか。少なくとも私はこれまでの生活の中であの構造物を見たことがありません。
エルテさん達によると、あれらのうちのひとつが私の故郷だと仰っていました。故郷の星が無事であることを祈るばかりです。私達が向かった方角から考えればあの星の反対側になりますね。あそこに見えるのがその恒星なのでしょうけれど……。本当にあんなところに住んでいたのかしら。私達の種族は宇宙に出た経験なんてありませんもの。でもあの星なら……、えぇ、まぁ、そうよね。こんなことになるって知っていたらもう少しましな格好で行ったんですけど。何にしても早く助け出さないといけませんわね。私がここに居るということは母様も一緒でしょうし。それにしても、どうやってあんなところに穴を開けたのかしら。まさかあそこにあった物で? ふぅん、まぁいいわ。とにかく急いで助けに行きましょう。私はもう二度とあの人に会えないなんて絶対に嫌ですもの。
■観測者メモ
惑星A:「星」と呼ぶべきか否かの判断は保留とする。
惑星B:少なくとも現時点では惑星として扱うことに問題はないと考えられる。
・星域座標 0x001001~0x000010 領域名称
『空白地帯』