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5週目

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斬られた感覚がし、毎度感じる激痛が走るのを感じて瞳を開くと、やはり1日目に戻っていた。

「失敗?」

全く変わらないその景色に、アスカがつぶやく。

「どうだろ?まずは神社行ってトウヤと合流した方いいんじゃない?」

「わっ!いたんだ…」

窓から普通に侵入してきたウミに思わず驚いて声が出る。

「ウミの言う通りだね。今から神社行こっか」

ナギもウミの言うことに賛成し、早速神社に行くことになった。

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「レイナ〜、転移魔法とか使えないの〜?」

いちいち長い石段を登るのが面倒臭いのか、ウミが足元で歩きながら言う。

「こんな人数転移したら魔力の消費がヤバくて私が死ぬ。詠唱ありでやって魔力が残った状態にしても、人数が多いほどコントロールが難しいから、最悪土の中に生き埋めだよ」

「怖っ。レイナでそれほどって、転移魔法って消費エグいんだね…」

隣で話を聞いていたナギが言う。

「おっ、来たか!」

石段を登りきったところで、トウヤ達が駆け寄って来た。

「その様子は…成功したんですね!」

アスカが、明らかに前回の記憶のあるマミサに言う。

「そう。ようやく成功したんだ!」

「5回目の挑戦にしてやっと成功しましたよ…」

「5回…トウヤさんってループこれで6回目でしたよね?ってことは、殆どこれで死んでるんですか?」

前回聞いた話を思い出して言うと、トウヤはあまり気にしていないように言った。

「あぁ、そういうことになりますね」

「これで俺もループに入れたし、早速レイナさんが戻したっていう像を見に行ってもいいかい?」

ループに入れたことを喜んでいたマミサが、レイナに聞く。

「あ、そうですね。アスカ、見に行く?」

「そうだね。確認した方がいいだろうし、行こっか!」

レイナ達は、また旅館へと向かった。

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旅館に行く道中で、マミサにあの像についての質問をする。

「あの像って、なんなんですか?」

「あの像にはね、娘さんの怨念が込められてるんだよ」

「そうなんですか?」

そこで、トウヤが初めて知ったというように細め目を丸くして言う。それを見て、レイナ達はてっきりトウヤは知っていると思っていたため、意外そうな目でトウヤを見た。

「え、言ってなかったっけ?」

それはマミサも同じようで、レイナ達同様の目で、トウヤを見る。

「はい。それは初耳ですね」

「ん〜…じゃあ、詳しく説明するわ。さっきも言ったように、あれには娘さんの怨念が篭ってるんだよ」

「怨念…」

物騒な単語に、思わず復唱する。

「そう。世間に対してか、母親…あの鬼に対してか、はたまたそれ以外かは分からないけど、怨念が」

「その怨念が、あの刀の力を増幅させていると…?」

ナギが言う。

「そう。あ、着いたね。この旅館?」

マミサの話に集中していると、いつの間にかレイナ達は旅館の前に到着していた。

像がある庭に行くには、一旦室内に入ってからじゃないといけないので、旅館に入る。

(怨念か…母親に対してだったら刀の力を増幅させてるのはおかしいよな…じゃあ、世間?あれ程の力の怨念ってことは、だいぶ強いよな。それ程恨むことがあったのか?そもそも、なぜ母親は鬼に…確か赤い般若って…)

レイナは、ふと以前般若について調べた事を思い出してハッとした時、ナギが少し心配そうに俯きがちだったレイナの顔を覗き込んできた。

「何考え込んでるの?」

「娘さんの怨念がなんなのかって」

「あぁ〜…わかった?」

「なんとなく?」

「凄っ。って言うか、もう像に着いてるよ」

「えっ」

ナギの話に、周りを見ると、とっくに像のある場所に着いており、目の前にはあの刀の周りにある物と同じくらいの黒いモヤが漂っていた。

「よくそんな躊躇なく行けるね…」

ウミ達と同じ物がマミサにも見えている筈なのに、躊躇いなく倒れている像の方に進むマミサに、ウミが呆れたように言う。

「修行で爺さんにならされたからな」

そう言ってマミサが像に触れると、バチッと大きな音が鳴った。

「うっ、」

「大丈夫ですか!?」

音と共にマサミが像から勢いよく手を話すのを見て、トウヤが心配そうにマミサに駆け寄る。

「大丈夫。火傷しただけ」

そう言ったマミサの手がチラリと見えたが、そこには絶対にちょっとどころでは無い、大きな火傷があった。

「ちょ、冷やしますね!」

ナギにも見えたのか、慌ててマミサに近寄り、能力で冷水の球体を出してマミサの腕に絡ませる。

「おぉ、凄いな」

「ナギが像に触れて戻せば?」

アスカが言う。

「えっ?いや無理でしょ!嫌だよ!?」

それを聞いたナギが、驚いたように慌てて拒否する。

「確かに、ナギ水属性だからワンチャン…」

「レイナまで!?」

「レイナ、氷属性っていけるか?」

「ソウ!?」

「ボク達もそれに賛成かな〜w」

ナギ以外が賛成する中、唯一ハスとエドだけが心配そうにしていたが、そっと目を逸らし、何も言わない。

レイナが触れる時のダメージを軽減するために氷属性の魔法を使う準備をするのを見て、ナギは諦めたように言った。

「分かったよ…」

「よし、やろう」

レイナが像の周りに氷の膜を貼ったが、ジュワアァァアと音がなり、一瞬にして溶ける。

「「……」」

それを見て、ナギは何か言いたげにアスカ達を見るが、全員目を逸らす。

レイナは気を取り直して分厚めの氷の膜をはるが、それもジュワァァァァと溶ける。

「…ナギって、平均体温どんくらい?」

「普通よりちょっと・・・・低いよ。ちょっと・・・・ね」

ちょっとを強調するのを聞かなかったことにして、さらに厚い膜を貼ると、少し残った。

「特級呪物じゃん…」

ウミが呟く。

ナギは、覚悟を決めたのか、思いっきり像に触れて、勢いよく元に戻した。

「っ」

その時、太鼓と笛の音が聞こえてきた。

「「「「「「!!」」」」」」

全員反射的に周りを見渡しながら、ちりじりに離れる。

(近くのヒトだけでも転移魔法でっ!)

レイナはそう思い、慌てて近くにいたナギとウミとリドとハスとシーを対象に、神社の森の中に転移させた。

「っここは?」

黒い霧の見える範囲は決まっていないのか、辺りに黒い霧が漂う中、いきなり場所が変わったことに、ハスが驚いたように言う。

「場所をてんっ、」

説明しようとした時、グラリと視界が歪む。

「レイナ!?」

(魔力不足か…)

当たり前だ。かなりの距離を、結構な人数、しかも無詠唱でいきなり運んだのだから。

ぼやけた視界で慌てて名前を呼ぶナギが見える中、レイナは魔力不足で気絶した。




どうも。友達と交換日記初めて、1日目で何書けばいいかわかんなかった主です。

それでは〜( ᐙ )/

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