テラーノベル
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「みこ、死にたい!」
「…うん、そうだね、」
まただ。
また、いつも通りの言葉、表情に仕草。
変わんないし、変えられない。
「彗星の如く現れたスターの原石、アイドルVtuberの、星街すいせいです、!」
…いつも通りの文字、。
言葉は時に凶器とは、よく言ったものだ。
ナイフで、抉られる。
毎日、毎日、おんなじ所を抉られて、穴が開きそうだ。
「おつまち、!」
配信を切って、Xで反応を見る。
「すいちゃんは今日もちぃさい!」
「…え、?」
驚いた。
私の投稿にでは無い。
以前に一度コラボした人の所で、マナーも何も無い悪ノリをしている星詠みが沢山いた。
震える手で文字を打ち込む。
「ここはあくまでこの人の動画の感想を言う場なので、悪ノリをするのはやめましょう!
マナーを守って、楽しく使おう!」
「胸のことについて沢山言われてしまうのは悲しいから、私がネタで使う時とかに反応して欲しい!」
精一杯明るい文を選んで、
星詠みに注意喚起をする。
やっと言えた。
嫌だ。悲しい。
だからやめて。
いつも言葉にできなくて、飲み込んでた。
「おやすみ」
今日が明るいわけでは無い。
でも嬉しいんだ。
久しぶりに、泣かないで眠れるんだ。
痛くなくて、あったかい布団で、休めるんだ。
そんなことを考えるたびに、達成感と嬉しさが溢れて出てくる。
「…あぇ、?」
炎上した。
昨日の文に対して、
「今まで散々自分で擦ったくせに今更言うなんて、自己中だ。」
と、
同じような文章が何個も、何十個も並んでる。
「あ、はは。」
あれ、?
前が見えない。
怖い。
本当に体が燃やされたみたいだ。
熱い、!
胸が、焼けるように熱い、ヒリヒリして、
引き裂かれてるみたいな痛みが走る。
「っはぁ、はぁ、はぁっ、はぁっっ」
息が出来ない。
苦しい。
体が重くなって、鉛みたいに動かなくなる。
なんで、?何でこんな目に遭うの?
私が何したんだよ。
私は、何かしちゃったのかな?
パニックだった。
いつの間にか扉を開けて 、
靴も履かずに走ってた。
「みこちっ、みこち、っ!」
彼女なら、わかってくれるはずだ。
いつも苦しそうな顔をしてる彼女だったら、!
あぁ、きっと今の私は、アドレナリンが出まくっていることだろう。
足が、痛く無い。
心が少しふわっと浮いて、また沈み込む。
不思議な感覚に意識を呑まれながら、
私は血が出てる足で彼女の家へと向かう。
「みこちなら、助けて、くれる、よね、?」
コメント
4件
辛いよ~でも続き待てます
続きだ! みこちはどんな行動をとるんだろ 続きを待ってます