コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私は、親の言いなりだった
選択権など、なくて命令のようなものがほとんどだった
[遅れてしまい申し訳ありません]
ドアを開け部屋に通された部屋には既に一人、見覚えのある男性が入っていた。
[佐倉 心音と言います、本日はよろしくお願いいたします。]
[佐倉さん?なんでこんなところに?]
顔を上げた時、見覚えのある姿は確信に変わった
[え?荻野先生?なんでここにいるんですか?]
今、私の目の前にいるのは、高校の担任で好きな人でもある荻野先生だ。
[俺はお見合いって聞いてる]
[お見合い?私は親から親戚の子が遊びに来るから、ここに来てって言われてます]
あ、騙されたんだ
すぐにそういう事なんだって納得した。
あの人ならそういう事も平気でしそうだ。
[多分、先生が合っています。]
そう言うと先生は驚いた表情でこちらを見たまるで、[どういうこと?]と言ってるようにも見える。
[実はこういうことがありまして]
[心音、ちょっと話があるの]
ひとりでいつものようにお部屋で過ごしてると親から呼び出しを受けた
あ〜またなにか命令されるのかなそう思いながら話を聞こうとした
[心音に、お見合いの話が早くも来てるのだけど、どうする?]
どうする?なんて、今まで親の口から聞いたことの無い言葉で、返事に戸惑った
[お断りさせてください、今は学業に専念したいです]
初めて意見を親に伝えた
[そう、わざわざごめんなさいもう部屋に戻って大丈夫よ]
それから数日ほどたったある日のことまた呼び出しを受けた
[親戚の子が遊びに来るみたいで、おすすめの所案内してあげて、日時と集合場所はここに書いてある]
これは命令だな、お出かけは楽しいから、息抜きにちょうどいいかそう思って了承したのだった
簡単にことの経由を説明した
あの親ならやりそうな事だなと思わないこともない
[まさか、こうなるとは思ってませんでした]
[なるほどね、どうする?]
ここで断っても、多分見つかるまで何度もされそうだなと思った、それならいっその事1人目で決めちゃった方がいいのかなと思った
[多分、先生とのお見合いを断ってもまた次があると思います。]
[]