テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
7,972
#翠桃
#赤水
雛
7,004
翠桃
本編伏せ字×
地雷さん🔙
対よろ
. ₊ ⊹ . ₊ ⟡ ˖ . ₊ . ݁₊ . ݁ ⟡ ݁⊹ . ₊ ݁.. ₊ ⊹ . ₊ ⟡ ˖ . ₊ . ݁₊
放課後のチャイムが鳴った。
桃「……終わったぁ」
らんは机に突っ伏して、大きく息を吐いた。
今日は長かった。
朝から眠かったし、数学の小テストは難しかったし、最後の英語では先生に当てられた。
桃「疲れた……」
そう呟きながら鞄を持ち上げる。
翠「らんらん」
後ろから聞き慣れた声がした。
振り返ると、すちが立っていた。
桃「すち.ᐟ .ᐟ」
翠「一緒に帰ろ」
桃「もちろん」
らんは自然に笑った。
いつものことだった。
学校から家まで。
昔から何度も一緒に歩いた道。
小学生の頃から変わらない帰り道を、今日も二人で歩く。
「今日の数学の小テストどうだった.ᐣ.ᐣ」
「聞かないで」
「そんなに.ᐣ.ᐣ」
「三問目から何も分からなかった」
「やっぱり.ᐣ.ᐣ」
すちが笑う。
「笑うなよ.ᐟ .ᐟ」
「ごめんごめん」
くだらない会話。
それだけなのに、らんは少し安心していた。
学校ではたくさんの人と話す。
最近は新しく仲良くなった友達もいる。
でも、すちといるときだけは、昔の自分に戻れるような気がした。
無理に明るくしなくてもいい。
何を話してもいい。
沈黙していても気まずくない。
それくらい、すちはらんにとって当たり前の存在だった。
「ねえ、すち」
「ん.ᐣ.ᐣ」
「俺たち、ずっとこんな感じなんかな」
「こんな感じって.ᐣ.ᐣ」
「ずっと一緒に帰ったりさ」
すちは少しだけ黙った。
「……ずっと一緒だよ」
「そっか」
らんは笑った。
その言葉を、ただの幼なじみ同士の約束だと思っていた。
だから。
「じゃあ、これからもよろしくね.ᐟ .ᐟ」
「うん」
すちが嬉しそうに笑った。
その笑顔を見て、らんも笑った。
――このときのらんは、まだ何も知らなかった。
すちにとって「ずっと一緒」という言葉が、自分の考えていた意味とはまったく違うことを。
その日の夜。
すちの部屋。
机の上にはスマートフォン。
画面に映っているのは、らんのSNSだった。
今日の投稿。
昨日の投稿。
少し前の写真。
すちは一つずつ確認していく。
翠「……また一緒にいる」
らんの投稿に写っていた友達。
すちはしばらく画面を見つめた。
そして、小さく笑った。
翠「らんらんは俺と一緒にいるのが一番なのに」
スマホを伏せる。
翠「……そのうち分かるよ」
. ₊ ⊹ . ₊ ⟡ ˖ . ₊ . ݁₊ . ݁ ⟡ ݁⊹ . ₊ ݁.. ₊ ⊹ . ₊ ⟡ ˖ . ₊ . ݁₊
がんばった
なんかさ~
もう理科ってなんなん
いやだ~
なんか復習で、植物のなんちゃらって
そんなに昔のこと覚えてないっつ~の
あ~明日なんかのテスト帰ってくんだよな
見たくない
絶対真面目に答えてない
どうしよ
考えてもむだな
がんばろ…
コメント
1件
ああ、読み終わりました……! 第2話、すごく良かったです。前半の「ずっと一緒に帰る」っていう何気ない会話が、夕方の帰り道の空気感と重なって、すごく優しい気持ちになりました。でも、最後のすちくんの部屋のシーンで空気が一瞬で変わって……「らんらんは僕と一緒にいるのが一番なのに」の静かな声音に、背筋がゾクッとしました。ここからどう転がるのか、すごく気になります。しゃけさんの優しい筆致だからこそ、その裏にある感情の重さが際立って見えました。続き、待ってますね🌷