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amnv
tg × pr
15日目
―――
tg 視点
「 …… 」
横で必死にゲームをしているぷりちゃん。
んー、楽しそう。
けど、暇だなぁ…
さっきから話しかけても「うん」しか帰ってこない。
同じソファに座っているのに、視線は1度もこっちを向かない。隣にいるのに、なぜだか遠く感じた。
ぷりちゃんにかまってほしい。俺の頭の中はそれだけだった。
構ってくれなくて寂しい思いが溜まっていた俺は、少し遊んでやろう、と決意する。
「 ぷーりちゃん 」
俺は彼の名前を呼んで、肩に顎を乗せる。
「 うわっ、!?え、何!? 」
ぷりちゃんは勢いのあまりコントローラーを落としてしまいそうだったが、何とか拾ってゲームを再開していた。
「 もう、 ぷりちゃん! 」
俺のこと、そんなに後回しにしなくてもいいじゃん。
俺より、 ゲームの方が大事なの?
そんなぷりちゃんに少し腹が立った俺は、ぷりちゃんの膝に思いっきり乗った。「おおおい!?いたい!!どけよ!!」と強い口調で言われる。
ぷりちゃんは首を必死に傾けてゲームをしている。
「 ……む、 」
何したらやめてくれるんだろう。
「 ぁ… 」
俺は閃いた。
ぷりちゃんは、手が弱い。手を少しいやらしく触ったら笑っちゃうくらいだ。
ぷりちゃんのゲームがどうとかもう考えてられなかった。ぷりちゃんが構ってくれないのが悪い。
ぷりちゃんの手の甲に目掛けて手を伸ばす。
すこしだけ手の甲に触れる。
「 ひっ、!?笑 」
「 あはは〜笑 」
ふざけているはずなのに、目が合った瞬間、胸がぎゅっとした。笑ってる顔、ずるい。
やっぱり。こしょばいんだ。
爪を優しく立ててくすぐると、ぷりちゃんはコントローラーから手を離した。
「 ちょっ、ちぐ……っ笑 むり、笑 まって……っ笑 」
ぷりちゃん、かわいい。
ぷりちゃんは今手の甲をくすぐられてるだけなのに、なんだか…そういう感じに見えてしまう。
「 んふふ、ぷりちゃんすき 」
「 はっ、え……なに急に… 」
急な告白にびっくりしていた。
視線が泳いで、俺のことを見ようとしない。
俺はぷりちゃんの目をじーっと見つめる。
そう、すきのお返しを待っていた。
それにぷりちゃんが気づいたのか、口をパクパクさせて、さらに顔を真っ赤にさせた。
「 ……ぷりちゃん、? 」
上目遣いをする。ぷりちゃんは俺のこの顔に弱い。
「 あぁあっ…、すき!! 」
勇気を振り絞って言ってくれた。
「 あーもう恥ず。今日ちぐと喋らん 」
「 えぇ!?それはだめ!! 」
少し涙目になって返すと、
ぷりちゃんはじゃあ……とコントローラーを差し出してきた。
「 いっしょにしよ? 」
もう、こういうところが可愛くて仕方がないんだよ。
俺はもちろん!と大きく頷いてコントローラーを受け取って、楽しくぷりちゃんとゲームを始める。
さっき握った手の感触がずっと残っていて、ゲームより、ぷりちゃんの横顔ばかり見てしまった。