この世界は君達が暮らしている世界よりも文明が発達している。
…何でこんなに発達しているかって?
簡単な事だよ。魔物の魂という最高のクリーンエネルギーがあるからさ。
魔物の魂は二酸化炭素やいろいろな有害物質を排出しないし、何よりエネルギー効率が良い。
人間達は石油や石炭などの化石燃料に目もくれず魔物の魂に夢中になった。
でも文明が発達しすぎると相当な量の魂が必要になる。僕達が暮らしている世界よりも文明が発達しているから当然減るスピードも速くなる様で、勿論魔物の数は少なくなってしまった。
ある時魔物の巣窟が発見された。
新たな資源場所になると見越した政府は、未だ子供のらっだぁを派遣する事になった。
…ねぇ、君は全員生存ルートか全員虐殺ルートのどっちを選びたい?
筆者である僕は、どのルートも考えているから選ぼうだなんて考えれない。だから君が選んで欲しい。
君が選んだルートがこの物語の正史になるよ。くれぐれも後悔しない様に…ね。
俺は魔物の巣窟に派遣された。
ずっと平穏な生活をしていたのに急に攫われて、気が付いたら魔物を狩っていた俺からすればいつもの事だが、今回は少しばかり違うらしい。
どうやら魔物が強いというのだ。それでいつも狩りで好成績を残す俺が選ばれたらしい。
そんなこんなで俺は巣窟に入った。
入って直ぐはただの洞窟だった。その割には異様に明るいが…
暫くして植物を見つけた。中には食べられる物もあってここだと必要最低限暮らしていける事が分かる。
「あの…どうかしましたか?」
ここで、この巣窟の魔物と初邂逅する。
「あー…ちょっと迷子になっただけだよ」
いきなり、俺は人間で入り口から入って来ましたなんて言ったら怪しまれるから嘘を吐く。
「そうですか…ここで言うのもあれなんですが前を向いて欲しいな…て、遊んで欲しいな…て」
俺は前を向ける。頭に角が生えている事と魔物の重要なエネルギー源である魔力が比較的多い事から恐らく「悪魔」だろう。他の特徴は水色の髪に丸眼鏡をかけて、首から懐中時計を下げている。
「じゃあ一緒に遊ぼうか」
そう言ったら魔物がニパッ(o゚▽゚)oと明るくなる。
「いいの?ありがとう!僕チーノ、よろしく!」
「ああ、俺はらっだぁって言うんだぜ。よろしくな」
そうして名乗りを上げた後、チーノと遊ぶ事になった。
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