見ると
『信介くん!?』
やっと手を上げて私の横に
「ほな俺、ここ座ろかな〜よっこいしょっと」
と
当たり前のように座る信介くん。
えっと……
私…
信介くんにも、告白?されてるんだった…
何を話していいか分からない。
いつもどんな風に信介くんと話してたっけ。
あれ…分からない。
しどろもどろしていると
北さん「カツ丼、冷めんで?食べへんの?」
と。
『あっ…食べます…いただきます』
手を合わせいただきますと小さな声でいい
パクパク…
2人、無言でご飯を食べる。
き…気まづい。
会話…会話を…
沈黙を破ったのは信介くんだった。
北さん「あんなぁ美紀ちゃん。」
『へ?!』
なんか色々と考えてたせいで変な声が出て
びっくりして信介くんの方を向いた。
北さん「そんな警戒せんでも笑」
信介くんは笑う。
そして
北さん「この前のんごめんな?」
と。
『え…?』
この前のんって……もしかして。
北さん「美紀ちゃんの事困らせるつもりで言うたねん」
『え…?』
色々と思考が止まる。
信介くんは淡々と話す。
北さん「美紀ちゃんも角名も両思いってのん知っとったのにな、俺、好きって気持ち抑えれんで言うてもうてん
だから、堪忍な」
そう言って____
少し辛そうに微笑む信介くん。
え……?
私が角名くんが好きな事なんで知って…
って。
え!?
私………
北さん「角名、ええ奴から美紀ちゃんによー似合とるわ
応援しとんで」
じゃ、食べ終わったし行くわ、じゃ、と席を立つ信介くん。
私はその場で、色々と心ん中がぐっちゃぐちゃで固まってしまっていた____
その後、授業に出たけれどもう何にも頭に入ってない。
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まさかの北さん...