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月歌「そういえば月音さんは
何故鬼殺隊に?」
月音「あぁ…僕は妹を殺されたんですよ」
月歌「それはお辛いことを…お聞きしましたね」
月音「いや…大丈夫ですよ」
「あの子は僕には出来過ぎた妹でした」
「二人を見てると少し昔を思い出しました」
「少し話しても?」
月歌「いいですよ」
月音「僕と妹の月海は捨て子でした」
「だけど僕達は一生懸命働いてその日暮らしだけど幸せでした」
月海「月音!おはよう!」
月音「おはよう月海」
月海「今日お客さんがこれくれたの!」
月音「キレイな羽織だな」
月海「でしょう!私達の好きな雪だよ!」
月音「本当にきれいだ」
月海「これ売ったらしばらくは楽出来るね!」
月音「いや、これは月海が貰った物だから
大切にしなよ」
月海「え…でも…」
月音「心配するな!僕が稼ぐから!」
月海「ありがとう!」
月音「遅くなっちゃった!月海心配してるよな」
いやぁぁぁあ!!!来ないでぇぇぇ!!!
月音「!!月海ー!!!」
そこに居たのは口を真っ赤にした人と
血まみれになった妹だった
月海「る…………い…にげ……………て」
そして月海は息をしなくなった
月音「うわぁぁあ!!!」
鬼「お前もうまそうだなぁあ!」
ざしゅ!!
柱「大丈夫か!?」
月音「い…もうとは…?」
「る…みは?」
柱「残念だが…」
月音「いやだ…いやだぁぁぁあ!!
るみー!!!!!!」
あの無邪気ですずを転がしたように笑う
妹は全身を斬られ死んでいた
こんなにも簡単に妹は死んだのか…
月海をこんな目に合わせたやつを
殺せないのか…
無力だ…僕は何もできない
守ってやると誓ったのに…
月音「どうすれば月海を殺した奴を
殺せますか?」
柱「君の妹さんを殺した鬼はもういない」
月音「その鬼とやらを殺す方法を
教えてください」
柱「わかった…紹介しよう」
必ず鬼を根絶やしにする
絶対に許さない
僕から月海を奪った事を鬼共に
後悔させてやる!!!!!
月音「これが僕達兄妹に起こったことです」
月歌「それはとてもお辛かったでしょう」
月音「辛さなんて一瞬でした。
その後すぐに僕は恨みを晴らすように鬼を
狩っていましたから。」
月歌「もしかしてですがその羽織は」
月音「羽織だけではないですよ髪留めも
耳飾りも月海のものです。」
「月海は高価なものだからと言って一度も
袖を通さなかった。いや、通せなかった」
「自分に何かあった時の為に僕に遺したんです。だから僕は月海を守れなかった事を後悔するためにこの羽織を髪飾りや耳飾りをつけているんです」
月歌「付けている物が女物だったのはそういうことね」心の中
月歌「月音さん、その羽織達は月海さんが
貴方を守る為に遺したものでしょう?」
月音「そうですね…本当に皮肉です。
守ると誓った妹に守られるなんて」
月歌「私は違うと思うわ。月海さんは貴方に
その羽織を着てほしかったんじゃないかしら?」
月音「!!!」
月海「だって可笑しいでしょう?
本当に”高価なもの”なら刺繍を
入れるとは思えないですもの。
貴方の好きな雪花模様と雪輪模様を
組み合わせた刺繍なんて」
月音「え?」
月歌「雪花模様と雪輪模様はどちらも
雪を連想させる模様なんですが氷も連想できるんです」
「たしか話のとおりならお二人は雪が
お好きなようで?」
月音「えぇ…僕も月海も雪が好きで」
月歌「ですが私も昔呉服屋と繋がりがありましたが雪を連想させる模様は刺繍では
滅多に出回らないと言われました」
月音「月海は確かに刺繍が得意でした」
月歌「それなら本当に腕の良い方ですね」
月音「??」
月歌「雪花模様と雪輪模様は作り方が
大きく異なりますもの」
「雪花模様は染料で染める
雪輪模様は刺繍をしたりする」
「ですがどちらも刺繍で描かれているので
何日も掛かったでしょうね」
月音「月海…ポロ」
月歌「髪飾りには霜柱にちなんだ細工
耳飾りには六花を連想する絵」
「全部お二人のお好きな雪に連想するものですね」
月海「月海ったら僕の好きなものだらけ遺して」
月歌「なのでこれらの品は守るために遺したものと言うよりは貴方達の好きな物をただ
詰め込んだ宝箱なのでは…と私は思います」
月音「あぁポロ…ありがとうございます」
月海「月音!まーたないてる!」 ニコ
ありがとう月海
以上で月音くんの過去編終わります!
最後に月海ちゃんの説明をしますね!
月海 月音の妹 当時13歳
家族は兄月音だけ
仕事は刺繍や仕立て屋で働いている
刺繍の腕前は町一番とまでいわれ
月海に刺繍を頼むまでに5日はかかると
言われている
そして国のお偉いさんも来てるとか
そしてその雪のように儚い見た目をしているので町の人から「雪花」と言われお偉いさんも月海を手懐けようとしたが兄により失敗
していた
ちなみに月音は街一番の男前とされており
こちらは「花氷」と言われている
見た目によらず氷のように冷たく月海に
言いよる男を見下していたため
1人称は私 2人称は呼び捨て
言葉遣いは砕けている
おつれいらでした!