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そうは言っても俺の家と翔太の家は近所なので、コンビニに寄って、すぐに家に着いた。
🩷「はい、入って入って」
💙「お邪魔します」
飼い猫たちが翔太に群がる。
ツナとシャチの歓迎を受けて、撫でたり抱いたりしている翔太を微笑ましく見ていた。
動物は優しい人間が分かるっていうから、翔太はつまりもともとそういう人柄なんだろう。
子供を恋人に会わせて、成功したみたいな嬉しい気持ちになって、俺は後ろから翔太を抱きしめた。
💙「佐久間っ!?」
🩷「うーん、いい匂い」
💙「変なこと言うな…っ」
🩷「ねぇ、耳、赤くない?」
ふうっと息を吹きかけると、翔太がビクッとして、抱いていたシャチが落ちた。
慌てて走っていくシャチを見送りながら、翔太がごめんなぁ〜と言う。
怪我するような落ち方じゃなかったし、別にいいのにそんな気遣いが嬉しい。
🩷「いっぱいいちゃいちゃしよ?」
💙「は?俺たちそういう関係じゃねぇし」
語尾は口付けで聞こえなくした。
翔太の唇の感触、一番好き。
寄った勢いで何人ものメンバーとキス経験のある俺だけど、気持ちのあるキスってこんなにいいんだって毎回思うほど。
別にごくたまに交わす悪戯っぽい触れるだけのキスでも、翔太とすると身体がアツくなる。
そんなことを考えていたら、軽く突き飛ばされた翔太に、
💙「このっ、キス魔が…っ!」
と怒られた。
🩷「え?ヤキモチ?」
💙「違うわ!!!」
翔太は息を整えて俺を見る。
💙「康二や舘さんともするだろお前」
🩷「んーでもツナたちともするし」
💙「俺は猫か!」
🩷「違うよ」
俺はもう一度、真面目に言った。
🩷「翔太は、違うよ。俺にとって特別」
どの程度伝わったか、分からない。
でも翔太は、やっぱり顔を赤くして、横を向いてしまった。
俺たちのグループは日頃からスキンシップも多いし、距離感もおかしいみたいだからうまく伝わらないかもだけど。
俺、本気なんだよね。翔太のこと。