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初めまして、こんぶと申します。
ストグラというコンテンツにて、主に視聴しているレダーヨージロー視点が、近々キャラエンドを迎えてしまうとのことで……。こっそり書いていたお話を、ぼちぼち投稿していこうかなと思います。
さて、なぜこんなに口調がお硬くなっているのかというと、創作物を世に出すこと自体が🔰だからです。とても緊張しながらこの前置きを書いております、はい。丁寧に創作したつもりではありますが、至らない点がありましたらお申し付けください。長々と前置きを書いても面白くは無いので、以下の注意事項を読み次第、本編へいってらっしゃいませ。
⚠︎︎注意⚠︎︎
・ご本人様方には一切関係がない
・捏造、妄想要素が激しい可能性あり
・誤字脱字、間違った表現の可能性あり
・特徴を捉えきれていない部分が多々あり
・恋愛要素が今後恐らくきっとほぼない
・868のBOSSたちがロスサントスに入国する以前の物語(を考えてみただけ)
※注意事項は今後も増えていくと思います。一旦はこれらをご了承の上、創作物をご堪能ください。
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■ Episode R
警察が掲げる正義とはなんだろう。
悪者を捕まえることなのか、はたまた弱者を守ることなのか。いくつになっても俺の正義は定まらない。
目の前に置かれた安っぽいケーキには、火の灯った3と8のロウソクがささっている。
「「レダーさん、誕生日おめでとう!」」
深夜3時過ぎ、静かな警察署内で拍手とともに祝福の声が響き渡る。しかし、皆から向けられた笑顔はとても疲労しきったものだった。それもそのはず、俺たちは繰り返された大型犯罪の対応を今さっき終えたばかりである。刃弐と芹沢は地上部隊を仕切りつつ前線を張り、牢蓮と音鳴は片っ端からラークを潰してまわり、タコはヘリで空と陸を往復しながら敵の牽制と他部隊のサポート全般をこなしていた。俺は、ヘリから敵の位置報告とIGL(してるつもりはない)を行い、しばらく地上に降りなかったせいか、頭痛が治まらずにいる。いや、これは歳のせいなのだろうか?でも、
(歳をとることに抵抗を感じなくなったのは、コイツらのおかげなのかもな……。)
そう考えていると、先ほどまでのズキズキとした痛みは消えていった。
「ははっ大袈裟だな、でもありがとう。」
満足げな顔をする若者たちを前に、俺はニコチン混ざりの息を吐き出す。ロウソクの火は一瞬にして消え、辺りは真っ暗になった。
俺が警察官に就任したての頃、ロスヨントスには犯罪者が溢れかえっていた。警察の明らかな人材不足により、ギャングの取り締まりが追いつかず、小型・大型犯罪の通知は毎日鳴り止まない。やりがい搾取と定評のあるこの職業だが、やりがいを感じる余地さえなかった。当時の俺は、唯一同期だった奴とバディを組み、ヘリに乗り込んでよく大型犯罪の対応をしていた。まだ新人だったため、ヘリの操作自体に慣れておらず、サーマルを見ることで精一杯だった。気づけば低空飛行をしてしまい、敵から銃弾を打ち込まれた時はさすがにパニックを起こした。地上部隊が奮闘するも、敵ギャングの人数に圧倒され、ダウン通知が次々と流れてくる。俺は、ただただ空から見ることしか出来なかった。自分がいかに非力であるのか、この状況がいつもそう感じさせる。地上部隊が全滅した後、ギャングの金持ちがアジトに逃走するのをヘリ部隊は見届けた。すると、悔しさを口に出す間もなく、
『病院での治療が終わり次第、早急に次の現場対応に向かえ。』
と上官から無線がとんできた。
(俺は病院で治療なんてしてられない、少しでも早く現場に行かないと…。)
先ほどから止まらない出血は、操縦席に散らかった包帯とIFAKSでどうにかする。助手席に座っている同期の奴は、繰り返される敵の位置報告と指示を聞き取っている。
「ヨージロー、その先の建物屋上に1人いるらしいから、別のルートから向かおう。」
「了解。」
こうしてまた、地上部隊に情報を落とし、殲滅されを繰り返す。市民対応なんてする暇どころか、地上にさえ降りることが出来ずに、ヘリで飛びまわる日々が続いた。
(俺は、なんのために警察になったのだろう。)