はい、主です。
そういえば登場人物の見た目上げてなかったのであげようかと。
根羽 紅花
押切 葉月
柚木 ゆり
森永 椿
彩葉 桜
神天校(男子組)
水霧 流
新井 大樹
んじゃ、STAR
ゆり視点
「気をつけ、礼」
『ありがとうございました〜』
みんなそれぞれ帰っていく。授業が終わったから。
でも、私たちは寮生だから関係ない。
「ねぇ〜つーかれたー。料理トーバン変わってよ、桜。」
「僕は知らん。自分でやれ。」
葉月が桜に泣きついている。
「桜、料理上手じゃん!」
「君が不器用なだけだろ!」
そんなケンカ(?)…もとい、褒めあっているだけの会話を横目に通り過ぎる。
私は、慣れあってはいけない…“人殺し”だから…
***
私が物心ついた時には母親はいなかった。
私を産んだ時、大量失血で死んだから。
それからの日々は地獄だった。父には人殺しと言われ、祖父母には見捨てられた。
ただ、愛が欲しい。お願い、ホントの私を見て!
だから、必死になって勉強した。大嫌いな勉強。でも、お父さんが私を見てくれるなら、
愛をくれるなら、喜んでやる。実際、喜んでくれた。
だから、だから!!
***
「ゆり」
名を呼ばれてハッとする。
「ぁ、あぁ!桜、もうご飯?今行くね。」
「なぁ、ゆり、“無理しないでね”。」
「…ぇ?」
何が…?私は何も無理などしてないのに
「その“アイ”は“本当の愛”なの?あなたの…本当に欲しいモノだったの?」
そう、そうだよ、そ…う…そうじゃなきゃ…
「あなたの“アイ”は哀しい“哀”だよ。少しは、自分の本性、出せばいい。そんなんで嫌うような奴、親じゃないよ。」
「さ…くら…ぅ、ぅ、…(T ^ T)」
「泣いていい。辛い時は、泣いていいんだ。」
桜の言葉で目が覚めた。そして大声で泣いてしまった。
「…え?ちょ、ゆりちゃん?なんで泣いてんの?ぅえ…え〜!!」
桜視点
PM23:00
『おい、桜。聞いてんのか?もう“その力”は制御できそうにないと、分かってるのか?』
「それは貴方もそうでしょ。“流”」
現在、電話で流に説教されている。
『ぅ“…そ、それはそうだが…でも、もう、ウンザリだろ、“誰かの心を視る”なんて。』
「…もう、…君を危険な目に遭わせたくない…“霊力”も、“魔力”も正直捨てたい。」
『でも、できない。“一族の決まり”で“運命”だから。』
「僕も、君も、結局逃げられたわけじゃない。」
『俺たちに、自由はないのか?なぁ、桜…』
「そのために、今動いてる。僕らは。だから、絶対諦めない。希望は捨てない。」
『…そうだよな、ごめん。夜遅いのに電話かけて。」
「いいよ、もう。不安だよな、特に“満月の夜は”」
そう呟いた僕の真上には憎いくらいに煌々と満月が輝いていた。
『“鬼“が出ないことを祈ってる。』
「君も、気をつけて」
プツッ
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