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俺の人生、完全に計算通り。そう、これまでは。
世界を揺るがす”呪術師ゲーム”だって、計画の一部。
景井? あいつがゲームを始めた張本人だって? いやいや、そんなん俺にとっては関係ない。あのクソニートが勝手に始めたことさ。ブラジル政府だろうが、何だろうが、俺の計算には入ってた。完璧なまでに、な。
焦ってる? いやいや、そんなことあるわけない。
…ちょっと深呼吸して…よし、落ち着け俺。
世界中が俺を指名手配してる? 警視庁のサイトに俺の顔がデカデカと?
全然余裕。慌てるな。何なら、あれ自分で見て笑ってたぐらいだし。
「ヤバい、マジでやばい!!!」
いやいや、冷静、冷静。俺は冷静。
でもな、ちょっと想定外のことがあったんだよ。景井があのCPUシステムを使ってきやがった。あれは計算外だった。
俺がこんな形で追い詰められるなんて、誰が予想したよ? …まぁ、俺が一番予想してなかったんだけどな。
とにかく、冷静に行こう。いつだって俺は…
【透、ついにゲームの中心で指名手配されました】
【透、警視庁のホームページに顔を晒されました】
【透、意外とヘタレな所もあるんじゃね?】
いや、違う。そういうのじゃない。俺は全ての手札を持ってるんだ。
「誰か助けてくれ」 …あ、声に出ちゃってた。
でもまぁ、まだ大丈夫。まだ終わってない。
呪術師ゲームのフィナーレは俺が決める。