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『』
ヤバいヤバい。急がないと
母親との約束した時間はとうに過ぎている。
「は”ぁ”ーーもう最悪だ」
結局ポーション作りの材料は取れなかったし肌は変色するし…
「うぐっ!痛った…」
頭からつま先に激痛が走り思わずその場に崩れ落ちる。
周りが掠れてあまり見えない。
また気を失うのかと思ったその時ピタリと体中に走った激痛は引き、掠れていた視界も元に戻っていた。
「この怪我のせいか…くそっ」
小さく呟きまた走り出す。
「あ!らっだぁ!」
ぺいんとが心配していたような顔で見る。
「お前心配したんだぞ!」
と言うと拳で自分の肩をポカッと叩く「はい、すみませんでした~!」
「ほららっだぁ急ぐぞ!」
あっと用事を思い出し立ち止まる
「ごめんぺいんと。一回家に帰るわ」
「オッケー。いつもの所で待ち合わせな!」
そう言うとぺいんとは走って行った
俺も急がないと。
上着をめくって包帯を見る
明日謝りに行かないとな
ガチャ
恐る恐る玄関扉を開ける。
「ただいまぁ~?」
そろりと中を覗けば母親が勢いよく自分を引っ張る。
「こら!こんな時間まで何処に行っていたの!心配したのよ?」
「ご、ごめんなさい。母さん。」
「無事に帰って来てよかった。材料は取れた?」
「いや、ごめん。取れてない」
「・・・まぁ許してくれるわよ。前だってご近所さんが材料を取り忘れた時許してたもの」
母さんはらっだぁの青色の髪の上に優しく手をおき撫でる。
「らっだぁは準備が済んだら来なさい。材料の事は私から言っておくから」
母さんは自分の横に置いてあった荷物を取り外に出る
罪悪感が込み上げてくる
許してはくれないよ
だって
俺らには
呪いがあるんだもん
その場に座り込み右腕の傷を撫でながら膝に顔を埋めた。