息を切らした研究員がフリーザの元にやって来た。
「フリーザ様!“彼女”が目覚めそうです!」
「それは本当ですか!?」
「はい、状態が突然変化して…微小なものではありますが本格的な生命活動の開始が確認できています…!」
「すぐに向かいますよ!」
急いでラボに駆けつけると、そこでは“彼女”がかすかにモゾモゾと動いているのが見えた。
まだ目は覚ましていないようだが、いつ覚醒するかは時間の問題だ。
狭いメディカルマシーンの中で“彼女”は時々顔をしかめる。窮屈だと訴えているのか、目覚めようとする感覚への戸惑いなのかは分からない。
メディカルマシーンに取り付けられた計器類は“彼女”のコンディションを克明に表していた。
上がる心拍数、血液の循環。みるみるうちに数値は上昇していく。そして。
「…!」
「あ、め、目が…」
“彼女”は、閉じられた瞳をハッキリと開いた。
“彼女”が目を覚ました。今まさにこの瞬間、“彼女”は命を手に入れたのである。
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こんにちわなりきりしませんか?