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第1話 夢のファッションデザイナー
4月上旬。学生がまだ長期休みを満喫している頃。
私____黒枝 冬樹は、初出勤を迎えていた。
慣れないスーツに体を通す。ホコリひとつないそれを見て、私はいよいよ現実味が増して心を躍らせていた。
専門学校卒業後、私はすぐにファッションデザイナーに就職をした。
小さい頃からの夢だったファッションデザイナー。私はこの日を夢にも見ていたんだ。
時間にはまだ余裕があるが、早く仕事場に行きたい私は、どんな時でも何も言わずに勉強に付き合ってくれたそれに 別れを告げ、扉を勢いよく開けた。
「今日から私も夢のデザイナーだ!」
今日のことを私は一生忘れないだろう。