角名「あれ?日河さん?」
と話しかけられた。
角名さんだ、と思いなが顔を声が聞こえた方に向ける。
すると私が思った通りの角名くんがいた。手にはスマホがあった。
今授業中だからスマホ、触っちゃいけないんじゃ、、、そう思いながらその言葉を飲み込む。
かな「ペコリ」
角名「、、、、隣、いい?」
かな「コクリ」
〜角名視点〜
俺は50m走を走り終わったあと、日陰の奥の方に行った。
正直、授業はめんどくさいからスマホをいじって時間を潰そうとした。
そんなとき、日河さんがこっちの方に来た。まぁ、見る限り俺への用事ではないようだ。
となると単に涼しいからこっちに来たのかもしれない。
俺は日河さんのことは変人だと思っているから話にかけに行く。
角名「あれ?日河さん?」
と話しかけて俺は、しまった、と心のなかで言う。
スマホを隠すの忘れた、終わったって思ったわけ。日河さんは真面目ちゃんだし、叱られる。
って思ったけど予想とは違った反応をした。一瞬驚いたけどすぐいつもの無表情に戻った。
かな「ペコリ」
何考えてるかわかんない。そう思った。
俺はそういう人は嫌いだ。
角名「、、、、隣、いい?」
かな「コクリ」
俺は苦手な人の弱点を知るためにそう言った。
この人は北さんみたいな人だと思っている。
でも北さんみたいな人はこの世に存在しないと思っている。
角名「、、、、、」
かな「、、、、、」
気まずい空気が流れる。俺は喋らない事自体は嫌いじゃない、でも気まずいは嫌い。
なので俺は質問をした。
角名「、、、好きなものってなに?」
そんなくだらない質問。
他の人だったらだるそうに言うだろう。けど彼女は違った。
かな『私は何が好きかわからないんです。すみません』
と俺にメモ帳を見せながら申し訳なさそうな顔にした。
〜かな視点〜
私は好きなものってなんだろう、と思ってメモ帳に答えを書く。
かな『私は何が好きかわからないです。すみません』
と角名くんに見せる。
角名「そっか」
と言ってスマホをいじりはじめる。
私は空を見上げる。今日は何食べたいかな〜と考えていた。
すると突然、パシャっという音が聞こえた。
角名くんの方を見るとカメラを向けられていた。
かな「、、、、、、」
角名「これ、侑たちに送っとく」
私はまずいと思ってスマホ取ろうとしたけどヒョイっと軽く交された。
ムキになってまた取ろうしたけど今度は立たれた。
私と角名くんの身長差はだいたい30cm。私の身長は155cm。
ちなみに彼はニヤニヤと笑いながらこちらに挑発をかけてくる。私は情けないが挑発に乗ってしまった。
角名くんは絶対的の勝利が見えてるせいか余裕そうにしてる。
、、、、、、しょうがない、飛ぶしかない、ないな。
ドン(?)
かな「、、、、フッ」
角名「、、!?」
よし!これで私の写真が拡散されずにすむ!そう思って角名くんの方をみると
まだ驚いている。
〜侑視点〜
、、、、あれは、角名とあいつ(かな)や。何話してんねんやろ。
なんかようわからんけど、、、、気まずそう。
あ、角名が写真撮りよった。、、あいつの写真なんか売れもせんぞ。だれがいるねん。
ん?あいつ、角名のスマホ取ろうと、、してる?ハッw無理に決まってるやろ、だいたい、、、
俺はここでフリーズした。、、、、、、あいつ、飛んだ。
はぁー!?
あいつは角名の身長を超えるぐらいのジャンプ力でスマホを取った。
あれは中々のジャンプ力が必要。バレー部に関しては絶対に欲しいぐらいのジャンプ力。
バレー部には中々おらん。どういうこと?
〜かな視点〜
ふぅー、昔より衰えて(おとろえて)いると思っていたけどそんなことがなくてよかったー
と思いまたまた角名くんの方をみるとまだ驚いている。
、、、、、、そんなに驚かれようなこと、した記憶がない。
と心のなかで呟いていたら突然腹痛が襲いかかってきた。
やばい、これほんとにやばいやつだ。ほんとにどうしよう
そこまで言って私はしゃがんだ。
〜角名視点〜
、、、、、俺の身長をちょっとだけど超えた。
俺はまだ信じられないままで日河さんを見ると突然苦しそうにお腹を抱えてしゃがみだした。
俺は心配で声をかけた。
角名「俺、侑呼んでくるからちょっとここで待ってて」
かな「っ〜、、はい」
と、とても弱々しい声で返事をした。
俺は急いで侑のところに行って事情を話した。
すると、彼は
侑「なんで俺は保健委員になったんや〜」
とめんどくさそうに、悲しそうに言った。
角名「いいから、早く。頼んだよ、俺先生のとこ行って事情話すから」
侑「は?、ちょ、ちょ!!」
角名「じゃ」
と早くこの場から離れて先生のところに行った。
〜侑視点〜
はぁー、、なんで俺がせなあかんねん!!!
俺は心の中で叫びながらあいつのところに向って走り出した。
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頑張れ侑