tn『……お前、大丈夫か?』
今日は全国の総統たちが集まる日。
場所はS国。
S国の総統は誰からも信頼されており、我が国W国を、そしてW軍を作る時に手助けしてくれた人だ。
その総統に恩があるという事で、今日来たのだが……
何故こんな若い青年もいるのだろうか…。
青年は人混みに押されたようで、尻もちをついていた。
しかし、皆青年になど気にせず、歩き回っている。
???『ありがとうございます。』
tn『何でこんなとこにおんねんや?』
???『あー…わい、S国の次期総統なんです、なので来たのですが…』
tn『なるほど、大変やなぁ』
???『でも、父がわいの努力を認めてくれているって事だと思うので…とても嬉しいです』
そう、青年は笑った。
【tn side】
tn「…あのS国の次期総統が、失踪だなんて何があったんやろな」
ci「トントンも会った事あんの?」
tn「あぁ、一回だけ…総統たちの集まりの時に…な」
ci「え、どんな子やった!?」
tn「まぁ数年前やからもうだいぶ変わっとるかもしれんけど…小柄で茶髪で紫の目しとって……可愛らしい奴やったで?」
そう昔の記憶を思い起こしながら、チーノに教える。
きっと、生きているならチーノと同じ年齢くらいだろう。
ut「でもあれよね~、S国って昔はめっちゃ良い国~!!って言われとったけど、総統が変わってからちょっとヤバイ国になってもたよな」
rbr「毒とかもめっちゃ作成されて、前より貧富の差が激しくなってるって言うよな…獣人とかも差別されたり…」
kn「でも毒とかどうやって作ったんや?なんか機械でも導入したんか?」
そう、前総統が亡くなり、総統が変わった瞬間、S国は異常なぐらいに変わってしまったのだ。
皆で色々な疑問点などを出し合うが、その会話に参加していない奴が二人ほどいた。
見ると、黒猫がシャオロンの腕の中で暴れている。
tn「黒猫、どうしたんや?」
sho「あ、トントン…なんかさっきから理由も分からないまま、暴れ始めて…」
zm「あれちゃうか?シャオロンじゃなくてトントンが良いとか…」
しかし、俺が手を差し伸べても黒猫は俺の方へ来ることはなかった。
いつもなら喜んで来るのに…
tn「どうしたんや…」
シャオロン、ゾムの3人で頭を悩ますが、なかなか分からない。
その時……
シャオロンの腕の中から煙がまき散らされる。
数秒後、その煙の中から一人の青年がでてきたのだった。
コメント
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なにーー⁉︎ 急展開すぎて続きがめちゃ楽しみです!