「はぁ……」
いつも平和だな……
もう戦なんて無いからかな……
そそう思いながら、俺は浜辺を歩いていた
「ん?」
俺の視線の先には人が倒れていた
「!?大丈夫か!?」
俺は倒れている人に駆け寄る
「おーい!分かるか!?」
かろうじて息はしていたが、動かなかった
仕方ないので、家に連れ帰ることにしよう
『ん……ぅ……?』
「あぁ、起きたのか」
あらから数時間が経過し、倒れていた者も目を覚ました
『ッ……誰だ……?』
「ん?俺の名前か?俺は江戸……ここで一番偉い……」
『江戸……聞いたことある気がする……』
「知ってくれていたのか……」
こいつ、何だか可愛いな……
『……私も自己紹介しますね、江戸さん』
そうすると、そいつは改まったようにして
『私の名前はオランダです』
「オランダ……か……珍しい名前だな」
オランダ……漢字にすると……どうなるのだろうか…………?
『そうですかね?まぁ……その……助けていただきありがとうございました……』
「いや、困った時はお互い様だ」
『……お優しいですね……まるで……いや……』
「ん?どうしたんだ?」
『いえ、何も』
「ふーん……」
それからというもの、俺とオランダは仲が良くなった
……あんな事が起きなければ……きっと、今も……