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#イラスト
るめ
1,922
スイレン🩵🪽 不定期浮上
109
#アモアス役職
シノーペ🪐🌠💜
1,031
_自分の腕が醜く思えたのは、これが最初で最後だろう。
人を殺した右腕と脳を燃やしたくて燃やしたくてたまらない、それでも今は、誰かを守らなければならない。
「…投降しないの?」
声がふるえる。
自分は何をしているのか?
分からない。
分からないのに_
「…私は貴女達が別の場所に行ってくれるなら、それでいいんだけど。」
「……」
凄惨にタヒんだ仲間と、ヒナの燃え上がる瞳を交互に見つめる。
「……」
(…みんなも、タヒんだら悲しむんだね。)
(…じゃあなんで殺すの?)
(…わかんないよ)
(私やルカ兄は違うかもしれないよ…?)
(でもメイドには…!なんの罪もないのに……!!)
「…何も言わないんだ!!」
ヒナは叫んだ。
彼女の苛立ちが、身体に現れるほどになった。
「なんにも言わないんだ!!メイド達とみんなは!!同じなんだよ!!?」
「………皆はいいよね!!反逆者は!!」
_反逆者は驚いた顔をした。
ただ静止して、圧倒されたようにヒナの方を見ていた。
もはやそれは_八つ当たりだった。
思い出したくもない過去が脳髄を喰っていくような、そんな感覚に苛まれる。
嫌だ、出ていってくれ、お願いだ、今だけは出ていってくれ、お願いだ、
ヒナは気がつくと、感情全てが混じったような気持ち悪さと吐き気に襲われ、喉が勝手に動いていた。
「…上位者が全員いい人生送ってるなんて!!!…っぐす…っ思わないでよ!!」
ヒナは涙混じりに叫んだ。
そして音速すら超えてしまった鎖は_反逆者が固まる、丁度真ん中の方を突き刺すように伸ばされた。
「っうぁ!!?」
「コイツ!!さっきよりいりょ、くが…!!」
5人。
鎖は絶え間なく出てきては、制御すらままならず反逆者の胸を頭を脚を次々貫いて、ヒナはどんどん自分が穢れていることを自覚する。
嫌で嫌で仕方なかった、だがこうするしかなかった。
「…殺せ…」
「歪だよ!!!そんなの気持ち悪いと思わないの!?」
「自分はいいの!?殺してもいいの!?」
反逆者の言葉一つも、口に出させてはくれなかった。
「…っぐす…私は…こんなの嫌だ!!こんなこと!!…したくないよ!!」
それが怒りか、悲しみか、なんなのかすらもう分からない、何もかもおかしい、わかっていた。
けれどおかしいと思っても何も変わりゃしなかった。
_同じだ、虐げられてきたあの時と同じ。
本当は、誰かに助けて欲しかった。
「…ぁ、あぁ、うっあぁ…」
過去が囁いてくる、価値がないと、負け組だと。
だが_それを、ヒナは切り裂いた。
「全員黙れ!!!黙れ黙れ黙れ!!」
感情に飲み込まれ、今真っ逆さまになっているような、もう全身が穢れてしまったような、そんな感覚。
15人。
_彼女は類を見ないほどの人数に_少なくとも重症以上の怪我を負わせている。
それがあまりに嫌で仕方がなかった。
けれど、もういいのだ。
…そうするしかないから。
(…和解なんて無理だよ…多分あっちも…もう後戻りできない)
…そうした方が早いと、犠牲が出ないと、気がついてしまったから
30人。
もう、彼女の向けた鎖という刃は、止まることすら出来ない。
こちらに侵入してきた、ほとんどの反逆者は、知らぬうちに鎖で貫かれていたみたいだ。
_もう、記憶すら曖昧だ!
_吹っ切れた彼女を止められる、兄という存在すらきっと止めてはくれない!
_菓子にこんな姿を見られるのが嫌だ、きっと見られてしまったら、私は穢れたものとして見られてしまうから!
「あ、あぁ…」
あんなにもいた反逆者は、10人程しか残っていなかった。
(…るか、兄、かこ、ちゃん)
(…ダメな妹で、ごめんね。)
(…………さいごに、さいごにするから)
ヒナの手は、いっそう震えた。
もうどうしようもなかった。
取り返しがつかないことくらい、嫌でもわかってしまった。
だって、2m先には血溜まりができているのだから。
あんなにも大切なメイドが、無惨なタヒ体に変わり果てているのだから。
_ヒナが間違えてしまった?
元々、反逆者に負けてしまった?
_どっち、なんだっけ。
…もう、分からない。
…分からないよ。
___
御茶屋は、部屋で震えていた。
(…やだ…しにたくない…)
今ここから出たら、タヒんでしまうのではないか?
そんな恐怖が、リィン・システムを持っているという事実すらかき消すほどの恐怖を生み出していた。
部屋の電気を全て消し、布団に潜り、ただ震えている。
_ガンマスは言った。
「…大丈夫、御茶屋のことは何としてでも守るよ。」
つくづく父親みたいだ、なんて頼もしいのだろう。
_御茶屋は能力を持っていない自分を恨んだ。
__誰1人守れやしない、そんな自分の非力さがただ虚しかった。
_自分さえ動ければ_周辺で響く金属音や銃声に、怯えずに済んだのかな、なんて考える。
_自分にいつそれが迫るのか、怖くて仕方がなかった。
_茶子として生きていた頃を思い出す。
暴力こそされなかった、だがずっと悲しみだけは頭に残って、接着剤みたいに離れなかった。
_怖い。
そう思った、その瞬間_
「うわぁああっ!!!?」
ガンマスの_悲鳴が響き渡った。
「こっちに来るな!!来るなぁああ!!」
御茶屋は思わず体をビクつかせた。
脅威がこちらに迫ってきた。
_どうすれば、どうすれば……
__御茶屋は考えた。
だが、答えが出ることはなかった。
コメント
1件
この話、めちゃくちゃ重かったです…。ヒナの「嫌だ、でもそうするしかない」ってジレンマが切なくて。自分を穢れながらも止まれない戦い、すごく伝わってきました。御茶屋の震える恐怖も生々しくて、胸がぎゅっとなりました。先生の描く闇、ちゃんと受け取りました。