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「ふぅ………」
早めのお風呂だった事もあって、少しのんびり入ろう…なんて考えていたら1時間以上入っている事に気付き、慌てて出てきたのがついさっき。すぐにもこもこのパジャマを身に纏い、髪の毛を適当にタオルで拭いてから出れば、ユンギヒョンとジンヒョンが何やらコソコソと話しているのが見えた。何してるんだ……?
「ヒョン……?」
「うぉ!?…んだよ、お前か…ビビらせんな」
「ホバ、ヒョンは今ユンギに大事な話をしてるんだ。後にしてくれる?」
「大事……はぁ……?」
大事な話…ユンギヒョンの膝を両腕で抱きしめながら?…そんな事しながら話す必要あるの?少し…否、かなりモヤモヤしながらも曖昧に頷き、ソファに座って毛布をかける。あったかい……
「ホソガ、寒いのか?」
「あ、ナムジュナ……ううん。ただ、もう少しあったかい余韻に浸っていたくて……」
「なるほど…あ、今風呂空いてる?」
「うん、空いてるよ」
「なら入ってくるかな…冷める時間になる前が良いし」
「うんうん。入っておいで〜」
「…あ、そうだ」
「うん?」
「珈琲淹れておいてくれないか?」
「……何、作業でもするつもり?」
「少しな。淹れたてだと熱いだろ?だから…」
「…しょうがないな〜…愛情どのくらい?」
「あー………いや、いらない」
「何それ!!」
ほっこりしながら目を閉じようとすると、一区切り付いたのか、ナムジュナがリビングに来た。お風呂に入りたいって…ナイスタイミング。自分も出たばかりだと伝えれば、既に用意してあった着替えを持ち、ついでに珈琲の準備を僕に言い渡すと、リビングを出て行った。愛情いらないって…つれない奴め。ケチ野郎、と心の中でツッコミを入れながらキッチンに立ち、ナムジュナ用の珈琲を淹れる準備をする。…と言っても、インスタントにお湯を注ぐだけだが。…うん、良い香り…僕も飲もうかな……
「ホバ、ヒョンにも淹れて」
「…ジンヒョン?はい、良いですよ。砂糖かミルク入れますか?」
「………砂糖一つ」
「はーい」
「ホソガ、俺も」
「はいはーい。愛情は?」
「いや………いらねぇわ」
「?、はーい」
ユンギヒョンはまだしも、ジンヒョンもなんて…珍しい事もあるんだな。何かを言い淀んだユンギヒョンが少し気になるけど、結局ブラックという事で、ナムジュナとユンギヒョンはそのまま。ジンヒョンには角砂糖を一つ転がし入れ、よく混ぜて溶かしてから持っていく。僕のは後で作ろっと。
「はい、お待たせしました〜」
「……ありがとう」
「……ありがとな」
「…ジンヒョン。そんな珈琲睨んでどうしたんですか?いらないなら無理しなくても…」
「いるよ。飲むからお願いしたんだし」
「?、はい……」
何か…ジンヒョン機嫌悪い?怒ってるとはまた違う…不機嫌?拗ねてる?ような気がする。…ゲームでも上手くいかなかったのかな。
「ジンヒョン、ドンマイです。次がありますよ」
「……何がドンマイ?」
「ジンヒョンなら出来ます。ワールドワイドハンサムに不可能はありませんから」
「…何を勘違いしてるのか知らないけど…まぁ、受け取っておくよ。ありがとう」
「いえいえ。……さて、僕も珈琲飲もっと…」
…うん、やっぱり美味しいな。