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mk @ nrkr
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#ご本人様には関係ありません
ゆーふぉくん
17,551
前回の話も読んでくださってありがとうございます‼
数日前のことですが
めておらの歌みた、「アスノヨゾラ哨戒班」公開されましたねー!
好きな曲だったので、最高です
ラスサビ泣きました
まず歌詞が良いですし
メロディーの綺麗さと駆け抜けるような爽やかさ、壮大さが
めておらさんのイメージとぴったりですよね
らぴすくんのコメントが短いのにすごい刺さりました
長話をすみません……
それでは本編、いってらっしゃい‼
上司「あの依頼の対象はーーーー、本当は2人いたんだ」
心音「2人……?」
上司「……らぴすくんと、らぴすくんの義理のお兄さんの、2人」
心音「らぴす⁉」
メルト「らぴすと……義理の、兄……?」
ロゼ「義理って……だからあの時、返事が曖昧だったのか」
らいと「ロゼがらぴすに会った時点で、らぴすのお兄ちゃんは殺されてたっちゅうこと?」
みかさ「まじか……」
ロゼ「あの時一人で公園にいたのもそれが理由か」
らいと「流石に家に帰る気にはならんもんな」
上司「そうだね。ばぁうくんが逃がしたのは言うまでもなく、らぴすくんの方だ」
心音「でも、なんで……?」
上司「……それは、俺も本当に分からない。こればっかりは本人に聞いて」
上司「それで、この依頼の依頼主は、……らぴすくんの実の両親だった」
心音「は……?」
上司「これも理由は分からない」
上司「らぴすくんは実の両親から虐待を受けていた。そして、ある日捨てられた」
心音「ッ、そんな……」
上司「その時、らぴすくんの義理のお兄さん、弟さん達兄弟に拾われたんだ。その兄弟にも親はいなかったから、まぁ”実の両親”っていう言い方は変かもしれないけど」
5人「……」
上司「拾われてすぐに、義理の兄弟の弟の方が亡くなったみたいだね。それで、家庭はらぴすくんと義理のお兄さんの二人になった」
心音「弟さんも、マフィア関連ですか?」
上司「いや、まったく関係ない、交通事故みたいだね」
心音「良かった……」
上司「さて、どう?これで満足?」
心音「はい、ありがとうございます‼時間が無いので、もう行きます」
上司「いってらっしゃい。……6人で、帰ってくるんだよ」
心音「ッ、はい‼」
プツリと通話が切れる
それと同時に外へと駆けだす
みんなで、全速力で走る
ばぁうくんが殺したことを後悔していることを伝えられれば
まだ止められるかもしれない
らぴすが出て行ってから40分が経っている
らぴすが居る場所は恐らく……
騎士Xの拠点だろう
あの住所が書かれた謎の紙
あれもきっと関係しているのだろう
行くのにかかる時間を含めても
らぴすが到着してから10分は経っている
歩けば30分ぐらい掛かるだろうが、走れば半分で着く
まだ間に合うだろうか
いや、間に合わなければならない
みんな、大切な何かを失って此処に集まった
もうこれ以上
誰も、何も、失いたくない
神様なんていない
そんなこと何度も何度も突き付けられた
嫌というほど知っている
居てほしいとも思わなかった
でも、今だけは
どうか神様
めておらが6人で、この拠点に帰ってこれますように
また笑って過ごせる日常が、戻ってきますように
騎士X拠点
ばぁう「お前の兄を殺してくれと依頼してきた奴が誰か、知りたいか」
らぴす「ッ‼」
知りたい
怖い
二種類の感情が激しくぶつかっている
怖さの方が大きい
でも、知るべきだ
唯一の家族を失うことになった元凶が誰か
らぴす「……知りたいです。教えて下さい」
ばぁう「ーーーーお前の、実の両親だ」
らぴす「!?」
驚愕で声が出なかった
ショックよりも驚きの方が大きかった
だって、俺のことを知る方法は、あの二人には無かったはずだ
ばぁう「裏社会の奴ら……まぁ要は俺達みたいな奴らを金で釣って、お前を探させてたらしい」
あぁ……そういえば、あの家にはお金だけはあったっけ
ばぁう「金だけ持ってる馬鹿だったよ。最期まで、自分たちの身に何が起こるかも気付かないような」
らぴす「最期?」
ばぁう「俺が……殺した」
らぴす「ッ‼……依頼主を殺すことは規律違反では?」
ばぁう「そうだ。でも、憎かった」
らぴす「憎い?」
ばぁう「自分の子供に対して、出来が悪いだの想像と違うだの俺の親と全く同じ言葉ばっかり吐きやがって……‼」
ばぁうくんが嫌悪を露わにして吐き捨てるように言う
らぴす「ばぁうくん……虐待、受けてたんですか」
半信半疑で問いかける
ばぁう「……あぁ。俺の親も、お前の親と全く同じこと言ってたよ」
ばぁう「親が勝手に生んだのに、憎まれるのも責められるのも、いつも子供だ」
あぁきっと、ばぁうくんは嘘をついてない
本当に虐待を受けていたんだ
だって、こんなこと思うのは
本当に辛い想いをした人間だけだろうから
しばらくの間、沈黙が訪れる
数分経っただろうか
ばぁうくんが静かに呟いた
ばぁう「お前の家族は全員、俺が殺したんだな」
ばぁうくんはもうさっきのように余裕のある表情はしていなかった
悔しそうに、口元を歪める
今にも泣きそうな表情をしていた
それは俺も、同じかもしれないけれど
らぴす「何で……俺は、殺されなかったんですか?」
疑問に思っていたこと
俺の両親が依頼したなら
一番殺したいのは俺のはずだ
ばぁう「……笑、さぁな」
らぴす「何か知ってるんですか?
ばぁう「いや、何も知らねぇ。俺はアイツらの指示に従っただけだ」
らぴす「……そうですか」
ばぁうくんの表情は読めない
嘘か本当か分からない
でも、知ったところで……
ばぁう「もう全部話した。俺を、殺してくれ」
らぴす「ッ……」
ばぁう「都合がいいのは分かってる。お前の家族を、兄を、殺しておいて、自分を殺してくれなんて」
らぴす「……そうですね」
ばぁうくんがふっと笑う
ばぁう「それでもお前だって、俺がいるままじゃやり辛いだろ?」
ばぁう「俺は死にたくて、お前は殺したい。丁度良い」
らぴす「……上手いこと言う人ですね」
ばぁう「事実だ」
らぴす「……それじゃあ」
ばぁうくんに近づく
銃を心臓に突き付ける
最期に、とばぁうくんの顔を見る
そこでやっと気付いた
ばぁうくんが泣いていることに
らぴす「ばぁうくん……?」
ばぁう「ッ……」
ばぁうくんが顔を歪める
ばぁう「本当に、本当に、ごめんな」
らぴす「……どうしてそんなに、謝るんですか」
ばぁう「……散々自分が苦しんで、同じような境遇の人はいてほしくない、って思ったのに」
らぴす「自分で作ってしまった、ですか?」
ばぁう「……」
らぴす「謝られて、兄が帰ってくるなら、いくらでも謝ってほしいですけど」
らぴす「……何も、変わりませんから」
何も、変わらない
なのに、揺らいでいる自分がいる
ばぁうくんの想像と180度違う態度に、戸惑っている自分がいた
本当に殺していいのか
本当に自分は殺したいのか
問いかけるもう一人の自分
神様はどこまで残酷なんだろう
もしもばぁうくんが
「依頼だったからしょうがない」
とでも言い切ってくれれば
きっと俺は躊躇なく殺せたのに
銃を持つ手が震える
その時
俺の手が誰かの手によってばぁうくんの胸に押し付けられた
ばぁう「らぴす」
らぴす「ッ‼︎」
ばぁうくんの手だった
そしてもう片方の手で、俺に何かを渡してくる
ばぁう「俺を殺してから、見てくれ」
ばぁうくんが満足そうに微笑む
とっくに覚悟は出来ていたようだった
渡されたのは
四つ折りにされた、厚めの紙
らぴす「……ありがとうございます」
引き金に指をかける
そしてーーーー
パンッ
ばぁうくんが後ろに倒れる
顔が見える
口元は、笑っていた
コメント
2件
うわっ…この話、重すぎる…!でもすごく良かった。 心音たちが「6人で帰る」って決めて走り出すとことか、涙腺に来たわ。それに、ばぁうくんも虐待受けてた過去があって、同じ境遇のらぴすに「ごめんな」って謝るシーン…敵なのに胸がぎゅっとなった。 最後、ばぁうくん自ら手を重ねて引き金引かせるところ、笑ってたのがまた切ない。渡した紙、何が書いてあるんだろう…続きが気になりすぎる🔥