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9 - 第八話:綺麗?恨ましい?

♥

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2023年09月24日

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第八話:綺麗?恨ましい?


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桃( 素直じゃない人間だな )

「 …益々、面白い 」


赤「 … 」

( 黄くんには、橙くんには…

生きてて欲しいから )


桃「 素直じゃない生き物で

飽きないものだな 」


橙「 …心、読めてんのか 」


桃「 一応、神の使いだからな 」

「 にしても…親友思いの

良い親友だな笑 」


橙「 へ、ッ… 」

「 それ、って… 」


黄「 赤、お願いだから…ッ 」




彼は泣いていた。


俺の事を思って

泣いてくれてるのだろうか。


俺は、黄くんと橙くんが生きてれば

死んでもいいんだよ。

なんで分かってくれないの。




赤「 …外、赤い… 」

「 もうそんな時間かぁ…笑 」


黄「 赤ッ゛!! 」




彼は声を荒らげて

俺の名前を呼んだ。


俺は夕方の空が好きだ。


朝焼けに似ているくせに

どこか違う紅色の空。


俺と同じ、赤い空。




黄「 …紅、色… 」


橙「 赤の色やな笑 」


桃「 ……綺麗。 」


赤「 桃さんも

気に入ったの?笑 」


桃「 素晴らしいな 」


赤「 でしょ、笑 」

「 夕方は好きだけど、夜は嫌い 」


桃「 そうか 」

「 …お前の寿命は

刻一刻と迫っている 」


赤「 …俺の答えは

変わらない笑 」


黄「 … 」




さっきから、本当に

よく泣いている。


目の下も目も真っ赤で

子供みたいな顔。


忘れるのが怖くて

死ぬのも怖い。




桃「 死ぬのが怖いなら 」

「 生き長らえる道もある 」


黄「 ッッ… 」


赤「 その道に黄くんと

橙くんはいるの? 」


赤「 二人が居なきゃ、

それは俺の道じゃない 」


桃「 …二人が必ずいる保証は無い 」


赤「 なら変わらない 」

「 ありがとう、教えてくれて 」


黄「 …僕の命を引き換えに、

赤を救えッッ゛!! 」


桃「 …赤の意思は、

どうする 」


黄「 無視…する、ッ… 」


赤「 ッ、黄くん゛!! 」


橙「 赤ッッ゛゛!!! 」


赤「 ッッ゛…?! 」


橙「 これしか、道は

残ってないんやッ… 」


赤「 やだッ…゛!! 」


黄「 大丈夫だよ、赤 」

「 僕が変わりに

なるだけだからさ笑 」


桃「 …準備はいいな 」


黄「 はい、どうぞ笑 」


桃「 神よ、今この者に

命の交換を 」




桃「 終わったぞ 」


黄「 ッッ… 」ガクッ、

「 これは、だいぶ

キツイなぁ…笑 」


赤「 俺…ツノ…生えて… 」

「 爪も…キバも…ッ 」


黄「 …赤の体、こんなに

重かったんだ…笑 」


黄「 僕のところ来るの

大変だったでしょ、笑 」


赤「 そんなことないから、ッ…!! 」


桃「 人の嘘は、本当に愚かだ 」

「 本当は死ぬのも、

忘れられるのも怖かったくせに 」


橙「 やっぱりかよ、笑 」

「 昔からそういうことはすぐ隠す笑 」


赤「 笑い事じゃ、ッ…!! 」


黄「 大丈夫だよ、赤 」

「 僕の思いは赤が

継いでくれるでしょ?笑 」


赤「 俺には、ッ… 」


桃「 大丈夫だ、 」

「 俺も手を貸すか… 」


赤「 お前がやらなければッッ゛゛!!! 」

「 変な魔法を発動しなければッッ゛!! 」

「 …黄゛…くん、ッ…は、ッ… 」




赤は泣いていた。


今までに無い顔で

泣いていたんだ。


始めて見る顔、

初めて聞く泣き声、

初めて感じる、


“死 “への恐怖。




赤「 黄くんは、そのまま… 」

「 生きれば、ッ… 」


黄「 赤は死なせないよ 」

「 …僕の、 」

「 ……家族だからっ笑 」




黄くんは笑ってた。


始めて見る顔、

初めて聞く笑い声、

初めて感じる、


” 死 “への恐怖。




黄「 赤は、きっとこれから 」

「 色んなことを体験すると思うの 」


赤「 へ、ッ… 」


黄「 僕の寿命なんだから 」

「 沢山生きれるよ 」

「 だから、もし僕の

そっくりさんが現れたら

優しくしてね笑 」


赤「 …当たり、前…じゃん、笑 」


橙「 …赤 」


桃「 赤、そろそろ時間だ 」


赤「 …今も、きっとこれからも 」

「 俺は黄くんの事が 」


「 ××××。 」


黄「 僕も赤のことを

ずっと思ってるからさ、 」


「 ×××××××。 」


「 ばいばい 」


「 さようなら 」




傍から見たらきっと

” 綺麗な最後 “


俺から見たら絶対に

” 恨ましい別れ “


神は本当に

欲深く傲慢な生き物だ。


生き物なのかも

怪しいけどね。























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あと一話で完結すると思う!!!


見た人は、綺麗な最後なのか

恨ましい別れなのか

コメント欄で聞かせてねぇぇ!!




新連載は

どれを投稿するか、

悩んでます。


全部見せたいくらいだが…

流石にキツい。。


てか、【 あの日の君へ 】は

ダラダラ連載しすぎた。


完結持っていきたいけど

めっちゃ日常話が続いてるぅぅ笑笑


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