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『一章 キボウの学級裁判』
アグネスの死体は口から血を流していた
東「…苦しそうな顔ですね」
荒「だろうな…こんな量の血が口から出たら」
秘「…モノクマファイルに書いてあるとおり、外傷はないな」
東「じゃあ毒殺で間違えないんですね」
荒「なら料理でも調べるか?一つずつ食べてって」
秘「それはダメだ。危ない」
東「なら事件発生前に怪しい行動を見なかったか聞きにいきましょう」
秘「だな」
コトダマ→アグネスの死体
荒「ハナビ、俺はちょっと調べたいことがあるから取り調べはお願いできないか?」
秘「わかった」
荒「じゃあ光も一緒に!」
東「わ、わたしもですか?」
荒「あぁ、結構労力がいるし、万が一にな…」
秘「?」
東「じゃあ…その…あとはよろしくお願いします、ハナビさん」
秘「こっちは任せとけ」
俺は一人で取り調べをすることになった
秘「吾郎、確かアグネスの前に座ってたよな」
蛇「そうですね」
秘「なにか事件発生前に気になった行動とかはなかったか?」
蛇「特にありませんでした。ただ記憶に残ってることはありますよ」
秘「なんだ?」
蛇「些細なことですが、アグネスさんは随分大食いなようで食べ物を口に詰め込んでいました」
秘「そうなのか」
蛇「はい、紅茶用の砂糖から、添え物のパセリまで…人間掃除機のようでしたね」
秘「…そうか、ありがとう」
コトダマ→大食いのアグネス
秘「由鶴、飯田橋、今いいか?」
天「あぁ…」
飯「…」
飯田橋は由鶴に水を持って来たようで、空のペットボトルが置いてあった
秘「…由鶴は毒に当たったんだろ?なにか違和感とか、そんな感じはしなかったか?」
気になる行動を聞こうと思ったが、由鶴には違和感について聞くことにした
天「違和感か…特にしなかったな。…俺が思うに毒は料理の中に入ってたんじゃないか?」
秘「それは…どういうことだ?」
天「アグネス個人を狙ったんじゃなくて、元々料理に仕込まれてて全員毒を飲んでたってこと」
秘「…だとしたら全員に毒の症状が出ないか?実際出たのは四人だし」
天「摂取量が多いやつだとか、俺は2倍ぐらい食ってたし」
秘「そんな大食いだったのか」
天「飯田橋から貰ってたんだよ」
秘「飯田橋に?」
飯「…僕偏食でさ…食べられないんだよね、人の作った料理」
天「そうそう、だから俺が代わりに食ってたってわけ」
秘「…そうか、ありがとう」
コトダマ→毒の仕込まれた場所
秘「次は…」
音「あ、ハナビじゃん。俺に事情聴取しに来たの?」
秘「うわっ、びっくりした。…一応聞くつもりだったから、まぁあってるけど」
音「いいよ、なんでも答えてあげる。俺のアレのサイズは…」
秘「そんなの聞いてない!」
音「ごめんごめん。…あ、そうだ。渡したいものがあったんだよね」
秘「なんだ?」
音「はい」
睡蓮は俺に小さな小瓶を手渡した
秘「…なんだこれ」
音「毒」
秘「はぁ!?」
音「偶然兎月が見つけてくれたんだ。椅子の下に落ちてたっぽい」
秘「…まじか」
音「あと素手で触らないほうがいいよ。爛れちゃうから」
秘「…犯人はこれを使ってアグネスを殺したのか?」
音「だろうね。瓶に書いてある症状とアグネスに出た症状が一致してる」
秘「なら…」
犯人がもしこの瓶を素手で触っていたのなら…
結構重要な手掛かりだな
コトダマ→毒の小瓶
気になることはあったけど大体怪しい行動は見てなかったようだな
だとしたらあと調べるべきは料理を作るのに関わった
忍、エソラ、瑛美に事情聴取しに行くか
俺は3人のいる厨房へと向かった