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月 視点
「あと、会わせたい仲間がいるから…明日、生徒会室で待ってるよ」ってモノは言ってたけど。
そもそも生徒会室って勝手に入っていいのか…?こんな得体の知れない新入生が立ち入って良い場所なのか…
でも、モノは嘘を吐かないからなぁ…
って言っても、生徒会室って何処にあるの…?
先生に聞いても絶対怪しまれるし…くるみとかは知らなそうだし…
「校舎内全部歩いたらそのうち行けるか…」
そう溜息をつく。ここの校舎、広いなぁ…。
美桜 視点
「はぁ〜…全然来ない!!美桜、ちょっと探してきてよ」
「別に良いですよ。確か…薄黄色の髪色をしたショートヘアの子でしたっけ?」
「お願い!多分、私が探したら捕まるから…」
「分かりました〜」
時計は午後5時を指しかけていましたね。多分…迷子になってしまったのでしょう。
今の校舎内は静寂に包まれていました。人は…殆ど居ませんね。
と、周囲を見渡していますと…
「あの子は…」
そう、探している特徴と一致した生徒が走っていたのです。
ここは声を掛けて話しかけてみましょう、と思い、私はその子に声を掛けました。
「あの、お困りのご様子ですが…」
「えっ!?い、いや…その」
「もしかして…生徒会室を探していますか?」
私は、思いきって声を掛けてみました。
探していた子がこの子なら…
「はい、場所を教えて欲しくて…」
「生徒会室はすぐそこにありますよ。新入生さん」
きっと…
「あ、月じゃん」
「モノ…!」
やっと見つけた、私達の仲間…!
「やっぱり、貴女が月さんですね。お待ちしてました」
「遅いよー月、たかが生徒会室探すのにどれだけ時間かかってるの?」
「あはは…私方向音痴で…」
「モノ、あんまりここの校舎を過小評価しないで下さいね。実際の所、ここはかなりの大規模な校舎ですから」
それにしても…
後輩って、とても可愛らしい存在なんですね。
私…今までこの様な気持ちになった事は無かったですから。
月 視点
「それで、何で美桜は月の事を撫で回してるの」
「え…!?」
頭に乗っていた手がパッと離れる。
「ごっ、ごめんなさい…!つい……」
「あ、全然…」
「美桜はそういう所あるよね」
「ま、まあそれはいいとして…!月ちゃんも入った訳ですし、私達の目的や活動内容などをお話ししましょうか」
「あー…確かに私達が何者かも詳しく言ってない」
それから詳しく話を聞いた。
第一としてモノと美桜先輩は魔法少女としてこの街を守っているらしい。
そして、この街にいる手品師と呼ばれる組織と戦っていると。
「…あの、その手品師は何者なんですか?」
「うーん、詳しくは知らない。でも、今の所二人かな」
「じゃあ私が入って三対二になるんですね」
「なら勝てる可能性は高くなりますね!」
「そうだね………ちょっと待って」
モノはそう言い無線機の様な物を取り出した。
「…うん……わかったよ」
途中モノから誰かの名前が聞こえた気がしたけど…ただの気のせいかな。