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_この話は私のアイコン製作者さんも作成に関わっております。_




伝えられなくて。


__________



「ごめん、僕ら、友達やめない?」


「は?」


耳を疑うような言葉を発したほとけ。それに硬直する俺。


「だから、友達やめない?って。聞いてた?」


少し俺をバカにするようなイタズラっぽさのある声でもう一度、嘘のような言葉を言う。


「え、なんやそんな急に。わかった、またイタズラやろ?」


「イタズラなんかじゃないよ。本気で言ってるの。」


「はぁ?もうええって。ネタバラシはまだかよ。」


嘘でも本当でも、信じたくないことで、少し怒声の混じった声でネタバラシを要求する。


「ネタバラシも何も。本当だって言ってるよ。」


「じゃあなんでそんな急に…。」


「べつに。このままだと埒が明かなさそうだからそれじゃーね。」


「あっ、おい!」


いむは俺より足が早いから、追いつきそうなところで息が切れる。


もういい、連絡して話そう。そう思い、連絡先を確認する。


えぇっと…ほとけは…。あれ、どこ行った。


数十分たっても見つからない連絡先を見つめ、ようやく把握する。


ほとけとの連絡先が、全て削除されていること。




嗚呼_、俺とほとけとの関係は完全になくなってしまったのかな_。




ほとけと連絡がつかなくなって、一ヶ月後…。




一つのネットニュースが目に入った。



一人の親友が、難病で亡くなったっていうこと。


今まで、俺と君は大がつくほどの親友で、幼馴染だった。


長く、永く、一緒に居たんだ。ずっと。誰よりも。


でも、その笑顔が偽りだったことには誰も気づかなかった。



なぁ、ほとけ。


まだ俺、気付け無くてごめんって言えてないよ。






END

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