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はじめに
この作品は 舜太×仁人のnmmnです。
完全に作者の妄想によるものであり、 実際の人物・関係性・事実とは一切関係ありません。
本編には男性同士の恋愛的な描写、🔞シーンなどが含まれますが、 そういった内容が苦手な方、無理だと感じる方は、ここで読むのを止めてください。
それでも大丈夫という方は 最後までお楽しみください。
仕事終わり、久しぶりのオフの日を控えていた俺は、同じく翌日がオフの日である仁ちゃんをラーメンに誘った。
レコメン終わりでテンションがハイになっていたせいか
「明日は貴重な休みなのに?この状態の俺を今からラーメンに誘うんだ?」
とかぶつくさ言いながらも、なんだかんだ誘いに乗ってくれたのだ。
「いや〜仁ちゃん今日のレコメンも良かったわ」
「お前 別に俺のラジオなんか聞いてないだろ」
「いやいや!ホンマに聞いとったで笑 特に仁ちゃんが話すのに飽きて腹踊り始めるとことか、なあ?」
「聞いてねえじゃねえかよ そのくだりやったことも無いし今後もやらねえよ」
「わはは笑笑笑 ツッコミのキレ弱なっとる レコメン終わるとこれなんや 」
「わかってて仕事外で求めんなよ 疲れてんだから俺」
「ごめんごめん笑 今日は聞いてなかったけど時間ある時はたまに聞いてるで」
「ああそう…ほんとかね…」
いつものように他愛ない会話をしながら、二人で麺を啜る。
気だるそうにスープを口元に運ぶ仁ちゃんは、さながらくたびれたおじさんのようだね。
そんなことを思っていると、昔二人でラーメンを食べに行ったときのことを思い出した。
出会い初めの頃は、よく仁ちゃんのお気に入りである恵比寿駅前のラーメン屋さんに連れて行ってもらってたんだよなあ。
今じゃこっちから誘っても断られることの方が多い。
「なあ仁ちゃん…俺とさあ、昔家系ラーメン食べに行ったの覚えてる…?あれ嬉しかったって話をさ、この間もレコメンでしたでしょ?」
「ん?ああ、あれね。はいはい」
そう答えると、仁ちゃんは 1度食べていた手を止め、斜め下から俺に視線を向けた。
「え?それがなに?」
「いや、なんかこうしてまた二人でラーメン行けて良かったなって… 」
俺が恥ずかしげもなくこういうことを言うと、驚いたように一瞬目を見開いたが、また自分の食べているラーメンの方へ視線を戻した。
「なんだよ急に 気持ちわりいな」
そう言うと、きつい口調で返したのを悪いと思ったのか、2秒くらいして
「ラーメンくらいいつでも行けるだろ」と付け足した。
家系とは程遠い さっぱりしたラーメンを頬張る。
2人で食べるために注文した餃子に手を付け始めたあたりで、一言。
「なあ、あれ なんでやと思う」 と聞いてみた。
「ん〜?」
特に考える様子もなく、目の前にある料理を2人して無心で食べ続ける。
「あれなあ〜」
「仁ちゃんのことが好きすぎて また二人でデートしたい気持ちでいっぱいだってことを言ってんねん」
仕事終わり。表情を作ることなんか忘れて、真顔で淡々と喋っているが、向こうも同じ様子であった。
「ああそう きしょいな。」
最近の忙しさときたら本当に以前とは比にならないくらいだ。
そんな感じだから、俺のつまらないボケなんかに真面目に返す体力はないぞ!とでも言うように完全に雑な返事をしてきた。
「ほんまやで」
吐き捨てるようにふっと嫌に笑うと 向こうも小さく鼻で笑う。
「正直ラーメンはあっても無くてもええんよ」
「ラーメンじゃなくてもええねん タピオカとかでも」
「タピオカってお前」
「タピオカなんて今どき男二人で飲むもんでもないだろうよ」
そう言って、俺の話をよそに、 仁ちゃんはラーメンの最後の麺を啜る。
「まあそんなんどっちでもええわ。」
「言いたいのは どこでもいいから仁ちゃんとデートしたいって話」
それを聞いた仁ちゃんは、ウイスキーのグラスを持つみたいにしてコップを上から持ち上げると
「デートってそれやめろ」
と言って、水を1口飲んで、 目を合わせながら
「デートって言うのやめろ」
と念押しするようにもう一度言った。
「結局俺は仁ちゃんと二人で落ち着ける空間に行きたいって話なんだよ」
さりげなく譲ってくれた最後のひとつの餃子を掴みながらそう言うと
「言い方嫌だなあ…この舜太嫌だわぁ…」
と渋い顔をされた。
「なんでよ」とふっと軽く笑ってから、もう少しで出された料理を食べ終わってしまうのに気づいた。 まだもうちょい仁ちゃんと一緒に居りたいのにな。
名残惜しさを感じ、一息ついたあとに宅飲みを提案してみた。
「なあ、このあと時間ある? まだ時間あったらうちでちょっと飲まない?」
「はあ?やだよ 明日休みって言ったじゃん 行かないよ」
反応は何となく予想していた通り、迷惑そうな顔をしながらあっさりと断られてしまった。
それでも折れたくなくて、俺はもう一押し。
「でもこういう機会もう なかなかないやん、せっかくこっからも近いし、来てくれたら嬉しいんやけどなあ〜」
目線を下に下げながら箸を置くと、それを見た仁ちゃんがはあ…と深くため息をついた。
「わかったけど、酒は控えめにしなさいよ?」
どうやら向こうが折れてくれたみたい。仁ちゃんは普段こそオラついて虚勢はってる感じがあるけど、 なんだかんだ寂しがり屋で、ずっと甘いんだよね。
貴重な時間を俺に費してしまうのは申し訳ないと思う反面、「よっしゃ!」と素直に喜んでしまった。
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