テラーノベル
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私は命を助ける資格なんてない。
何が人を助けるだ。
何が相談してくれだ。
何も、解決できなかったじゃないか。
何も、彼女の事を気付いて上げられなかったじゃないか。
何もしてやれなかった。
命を預けられる資格なんてない。
硝子さん「…はぁ、」
今でも夢に見てしまう。
なんて絶望的な夢なのだ。
私がやったこと言ったこと全て。
夢に出る。
そうして彼女の顔を見るたびに。
「辛くて助けてほしい。
気付いてくれるかな
死にたい 」
なんて顔をしている。
もう何もかも。
厭になった顔をしている。
なんてことだ。
私に相談してくれ。
と言いたい。
でも、もう遅い。
今更優しくしたって、君は信じてくれないだろう。
絶対に。
そう思って私は夢の中の君に酷く辛い言葉を浴びせる。
自分の意志では夢は動かせない。
余計に此の彼女が生きている世界に永久に留まりたいと。
考えてしまう。
妖丗「家入さぁん、」
彼女の声が聴こえる。
昔は、名前で呼んでくれていた。
そんなのはもう存在しない。
私の、いや。
私達の心の中だけだ。
妖丗「こんな所で何してるんです?」
家入さん「いや、何も。」
妖丗「そうですかぁ…」
妖丗「偶にありますよね!」
妖丗「空を眺める事」
家入さん「……そうだな。」
妖丗「私は、時々空を眺めて空を飛びたいって想います!」
家入さん「飛ぶ、」
あゝ、厭だな。氷のように冷たく固まっていたの彼女の事を思い出してしまうではないか。
家入さん「……そうだよな、偶にはパーッと飛びたいよな。」
彼女も、そうやって空に輝く星屑になった。
妖丗「こんな世界ですもん、偶には休ませろっつ〜の…」
家入さん「……あゝ…」
彼女は皆の任務を詰め込まれていた。
否、詰め込まれざるを終えなかった。
私達がそんなふうにしたのだから。
家入さん「ほら、妖丗」
あんな事があの日に起こってから私は名前で呼ぶのは彼女に失礼だと思った。
あの日に…
この世に、一つの星屑が産まれた日に。
家入さん「こんなとこでサボらず授業いけ。」
妖丗「はぁい…」
家入さん「……」
去って行く背中は、あの時の足元に地が付かず頸に縄を巻いてぷらぷらと宙に浮かんでいる彼女と一緒だった。
当たり前だ。
一緒なのだから。
家入さん「……辛いな。」
家入さん「君に会うたびに。」
家入さん「こんな想いをしなくちゃなんないなんて。」
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完
妖丗 莉々華
何だか最近時々殴られたみたいな痛みがする。
家入 硝子
少しだけ原作よりも隈がエグい。
おハム
昨日タコピーの原罪を母親の前で見てしまい怒られた。
「こんなヤバいもの見て何が楽しいの」と責め立てられた。
良いじゃない別に。
お前の知らない所で私は歪んでるんだよ。
コメント
1件
彼女の声が聞こえるじゃなくて「聴こえる」なのは真っ当に聞いてすらないし、心の中で「硝子さん」という言葉に置き換えてるからという事をただ単に伝えたかった() (急に解説入るやん) あ、五条のやつ 五条「」 を五条先生「」に変えます。