ストックホルム症候群 ↺
バットエンド、重い話、監禁 ⚠
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×月×日、俺はアルフレッド・F・ジョーンズに監禁されたようだ。
アルから淹れてもらった紅茶を二人で楽しんでいた時、急に眠気が襲い寝てしまった。
「アルが紅茶を飲むなんて」おかしいと思って居たのに。
今、俺は暗い部屋に閉じ込められている。光も全くないとても不気味なところだ。
そんなことを考えていると足音が聞こえた。誰だろうと怯えていると入ってきたのはアルだった。
🇬🇧 「は、?アル…なんで?出してくれよ。」
俺は必死に解放を求めたが、アルは不気味に微笑んで、
🇺🇸 「それは出来ないぞ」
と言うだけだった。アルの目的も分からない。何故こんなことをするのか、俺にはさっぱり分からなかった。それに、いつものアルより今のアルの方が怖いように感じた。昔は可愛かったのに、と思い出して涙を流す俺。アルがまた口を開いてこう言った。
🇺🇸 「嗚呼。ほんとに可愛いよ…やっと手に入った…!」
アルは今なんて?手に入った?何故なのかは俺には理解できなかった。今も何かぶつぶつと言いながらニヤニヤとしているアルは本当に怖かった。何故そこまで俺なのか、疑問に思うことしか無かった。
🇬🇧 「アル…何故こんな事を?なんで俺なの…?」
涙を流しながらアルに聞いてみた。アルは不気味に微笑んでゆっくり口を開いてゆっくりこう言った
🇺🇸 「君が欲しかったからさ。君が昔から好きだったんだ。ずぅっと君の事を見ていたんだよ。アーサー、❤︎」
見ていた?好き?何を言っているんだ、アルは。俺には到底理解が出来ない。小さな頃から愛情を込めて育てていたアルにそんな事を言われると思っていなかった。
🇬🇧 「はやく出せよ…ばかぁ…」
俺は泣きながら求めた。その次の瞬間アルが近付いてきて俺の頭を撫でた。
🇺🇸 「アーサー、大丈夫だぞ。不便はないようにするから。」
いきなりのアルの優しさに俺は驚いた。混乱したが俺は正気に戻りアルに流されないようにした。
もう何日何ヶ月経ったかも覚えていない。泣いて求めては慰められ不便がない生活を送っている。アルへの気持ちが俺の中で少しずつ変わってきた。もう少し、アルと居てもいいのかも。そんなことを思ってしまう。
また足音が聞こえてくる。手足は拘束され足には鎖があるが俺は不便だとは思わないし嫌だとも思わない。だってアルとまだ居たいから。我儘を言って捨てられるかもしれない。そんなの嫌なんだ。扉がゆっくり開きアルが入ってくる
🇺🇸 「Hey、アーサー?元気にしていたかい?」
アルが微笑み近付きながら聞いてくる。嗚呼。アルがまた来てくれた。
🇬🇧 「アル…元気だよ。」
俺はそう返した。アルが俺のためにこんな事をしてくれるのが嬉しい。アルには一生離れないで欲しい。俺をこうしたんだから。
ある日、アルは一日も部屋に来なかった。俺は沢山泣いた。捨てられたのだと思った。ほかのやつがいるのかと思って沢山泣いた。
次の日、アルは部屋に来てくれた。
🇬🇧 「なぁ、アル?なんで昨日は来なかったんだ?俺の事嫌いになったのか?それとも他の奴に目移りしたのか?なぁアル。こたえてくれよ。」
俺は泣きながら質問攻めをする。嫌われるのは分かってる。だけど嫌だ。嫌いなんて言わないで、アル。アルは昔から愛情を沢山注いで育てて来たんだ。今も好きなんだ。なぁアル…?
🇺🇸 「なんだい?昨日のことかい。嗚呼、忙しかったんだよ」
アルは冷静にそう答える。本当かは分からないその言葉が嫌いだ。初めは沢山好きって言ってくれたのに。アル、ほかの女ができたのか?アル…アル!
いつの間にか俺は、アルよりも強い気持ちになっていた。
アルが悲しそうに口を開いた。
🇺🇸 「君を監禁してる事がバレたんだ。もう一緒には居られない。」
は、?なんで…なんでバレたんだよ。二人で暮らそうと思ってたのに。アルと離れ離れなんて嫌だ。俺の瞳からは大粒の涙が溢れた。アルをよく見ると目元が赤い。アルも泣いたのだと俺は思った。神様はおかしい。アルと幸せにしてくれないなんて。
〇月×日、
上司やみんなが迎えに来た。
嫌だ。まだアルと一緒にいたいのに。上司が近付いてくる。俺は涙を流した。まだ一緒に居たい。なぁアル…見てないで抵抗してくれよ…
上司 「アーサー…今まで怖かっただろう。もう大丈夫だ。帰ろう、」
こっちに来るな。俺とアルの幸せな時間を邪魔するな…、嫌だ、離れたくない。アル…!俺が抵抗しなきゃアルは…!!
🇬🇧 「嫌だ…!こっちに来るな!!俺は、俺はアルと幸せになるんだ!!」
涙を流しながら上司に叫んだ。アルの方をチラッと見るとアルは泣きそうな顔をしていた。やっぱりアルは俺と居たいんだ。きっとそうだ、アルは俺と…!
上司 「何を言っているんだ、!行くぞ!」
俺は強制的に連れていかれた。アル…見てないで止めてくれよ…アル…!!
〇月×日、
俺は帰ってきた。アルがいなければ幸せじゃない…
俺は静かに涙を流し、アルへ別れを告げた。
🇬🇧 「アル、Goodbye forever 」
永遠にさようなら、と。
END
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