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西 × 葡 ほのぼのBL
⚠️92名表記
⚠️腐向け
⚠️ノベル初心者の書くノベル小説です。
⚠️この物語には 政治的意図、戦争賛美、実際の団体との関係等は一切ございません。
⚠️エセ関西弁 (&神戸弁) です。
⚠️あまり過激な表現はございません。
葡が急遽、西の家にお泊まりするお話。葡が赤面する表現がございます。
以上が大丈夫な方はお進み下さい♪
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*-西side
ザーッ、ザーッ
ある日のこと、この日は驚くほどの大雨が降っていた。雨の雫が屋根にゴツっと当たる音、風がビュービュー吹く音。静かな家に、そんな、自然を感じる音が響き渡る。そして、稀に雷がゴロゴロっと鳴る。そんな天気にうんざりしていた。
外には出れないわ、綺麗な音色を奏でるギターすら弾けないわ。何も出来ず、自分の部屋に引きこもるのみだった。
「んー…あ゛〜…なんかおもろいこと起こらへんかなぁ…」
面白いことが起きないか。そう思った瞬間、玄関のドアがコンコンッと叩かれる音がした。
「…ん?なんか頼んどったっけ?」
「はーい今行きます〜」と言いながらスタスタと玄関へ小走りで向かう。家に誰かを呼ぶ予定も特にない、配達も頼んでいないはずだ。…じゃあ、この大雨の中…誰が?
まぁ、とりあえず後で考えようと、ドアを開けようとする。
「はぁ〜い、どちらさん──…」
「……すぺいん助けたって。」
「ほんまにどちらさんですか?」
ドアの向こうに立っていたのは、恐らくポルトガルだろう。髪の色と瞳の色で分かった。全身がびしょ濡れで、体が寒そうに小さく震えている。ああ、きっと…傘をささなかったのだろう。どこぞの英国紳士(笑)みたいやな。
まぁそんな事はとりあえず置いといて、ポルトガルを部屋に入れる。
「……あ゛ぁ〜っ…ほんまおおきに…」
「こんっっっな大雨の中なにしとんねん!?」
「いや…普通にスペイン観光しとったら…急に降られてしもうて…ほんまついてないわぁ…」
たしかに、最近のスペインの気候は妙に安定していない。きっと下調べもせず来てしまったのだろう。まぁそんなのはいつもの事で、毎回放っておいた。だが今日は放っておけない。いくらなんでもこんなに寒そうにしているのはあまりにも可哀想だ。
「…お前が俺ん家観光するなんて珍しい事もあるんやな…と、取り敢えず中入りや!」
そう言って、ポルトガルを家にあがらせる。
そして全身びしょ濡れのため、ポルトガルの荷物を机に置き、風呂場へと誘導させる。
**
「ほい、ここで服脱いだりしとき。分からんことあったら呼んでな?」
「……今俺の裸見たい思うた? スペインのえっち〜」
「なっ…ちゃうわアホ!!!!誰がお前の裸なんぞ見るか!!!!!」
何故こんな時でもキャッキャしているのだろう、この隣人は。てかもう脱ぎ始めとるやん!!俺に見せる気満々やんけ!!
ああ、いつもと違って体とか髪の毛が濡れてるから色気が何倍も増している…隣人のこんな姿は何百年も見てきたが、未だドキドキしてしまう。なんでやねん。
とりあえず、裸を見てしまったら後が面倒くさい。ドアをすぐに閉めてリビングで待機する。
「あ〜行ってしもうた〜。…まぁた変なこと考えよるんやねぇ…」
そう言って、ポルトガルは一人でクスクスと笑う。
**
リビングで、ポルトガルが風邪をひかないように と、暖かいココアや羽織るものを用意する。ついでに自分のココアも用意する。そして、そのココアをごくごく飲む。やはり美味しい。
そろそろポルトガルが風呂場から出てくるだろう、ドライヤーの音がする。
その予想は的中。数分もすれば、廊下からペタペタという足音が聞こえる。
「上がったで〜、おおきになぁ。」
「…んぁ、お前また髪伸びたか?」
「え〜そぉ〜?」
ポルトガルが顔を傾ける。すごくあざとい。むかつく。可愛い。
そしてポルトガルが自身の髪を結びながら答える。
「あ〜たしかに、伸びたかもなぁ。時の流れって早いわぁ」
「せやな〜…あ、ココアと羽織るもん用意したから、暖まっとき!」
「おお〜ほんまぁ?助かるわぁ〜」
なんだかポルトガルがいつもに増してふにゃふにゃしている。そしてポルトガルの着ている衣服は中途半端だ。つまり、服からちょこっと鎖骨がチラ見えしている。なぜ?何を企んでいるんだこの隣人は??誘っとるんか?いやまさかアイツから…いや誘っとるよな??
次なんかあったら理性保たんで俺…。
そんな事を考えているうちに、ポルトガルが毛布を羽織って、そしてココアをちびちび飲んでいる。きっと猫舌で上手く飲めないのだろう。
ココアに氷を入れる訳にもいかないし、このまま体が冷えてしまうのも良くない。じゃあどうすべきか…。ココアが冷めるまで待つか?
「スペイン〜、ココア冷ましたって〜」
「え」
そう来たかーー!!いや自分で冷まさんかい!!
…とは言えないため、言われるがままにココアの入っているコップを手に取り、息をふぅっと何度もかけて冷ます。
なんだかポルトガルがこちらを見てニヤニヤしている。本当に何を企んでいるのだろう。
「……何ジロジロ見てんねん!ココア冷めたで」
「や〜?なんでも〜?おおきになぁ」
「ほんまになんでもあらへんのか…??」
ポルトガルが冷めたココアを口に運び、ちびちび飲み進める。そして自分も、ごくごくとココアを飲み始め、口に含む。
すると、ポルトガルがゆっくりと口を開いてこう言った。
「………んは、スペインの味がする。」
「んぐっ!?!?」
衝撃の一言に危うくココアを床にぶちまけそうになった。が、根性で飲み込む。
「お…お、俺の…味が、す…る…??」
あまりにも誘ってるような言葉に動揺してしまう。なんや俺の味がするて。
「んふふ、冗談よぅ〜」
けらけらと肩を揺らしながら笑う姿がすごくえろい。なんで一つ一つの動作に色気があるんだ。俺はこいつに何回振り回されなきゃあかんねん…。もう懲り懲りやで、こんな奴に振り回されるのは。
「………もぉほんま…これ以上やるようやったら理性保たんで俺…ぐちゃぐちゃにしたろか」
「んは、なんや欲に溢れた顔しとぉ、……ぁ、ちょっ、何して…このっ…!」
ポルトガルの弱いところである腰を撫でる。すると、ポルトガルの体がピクピク動き始めた。これで徐々に弱らせて、ベッドへ連れていけば…、そんな事を考え無心に撫でていたら、腕をパシッと叩かれた。ふとポルトガルの方を見ると……
「……ん、ぐっ…はー、はーぁ…、 何してくれよったんや、こんダボ…っ」
ポルトガルの息が荒くなって、顔も真っ赤だ。…もしかして、そっちもその気に?
「ベッド行こうや」
「嫌やお前絶対変なこと考えとぉやろ」
「そらお前散々煽られてやらない訳ないやん?」
「………え、ほんまにやるん…?」
「俺は結構本気やけど」
「えっ、ちょ…にゃあああああ!!離さんかいこのっ!!」
とりあえずポルトガルをお姫様抱っこして寝室へ連れていこうとする。ポルトガルがじたばた暴れていて、まるで野良猫のようだ。
大丈夫やで、たくさん可愛がったるからな。
(・*´ヮ`) (*´フ`*)
コメント
6件
わわっ💕いべりゃだぁぁぁ……神です…!!!もうほんと好きです!!!!!栄養をありがとうございます!!!!!!!フォロー失礼しますね!!!!!!!(スライディング土下座