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リメイク(完結)

1 - Prologue

2023年12月21日

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 樹木の覆われた大自然の中、心地の良い草原のベッドで僕は目を覚ました。

 身体に異常はない。自分の名前も覚えている。

 一つ不明瞭なことは、何故ここで寝ているのか。

 僕は、普段通り自室のベッドで寝ていたはずだ。

 場所が全く分からなかった。

 夢の中、という感覚でもない。意識は鮮明としていた。

「お目覚めですか。大和オオワヤマト様」

 すると、明るいオレンジ色の髪をした少年が、僕の目覚めを待っていたかのように話し掛けてきた。

「誰ですか……どうして僕の名前を……」

「貴方は選ばれたのです」

 ニコリと微笑むと、彼の背景に聳える大自然が、先程よりも鮮明に目に映り、鮮やかにその世界を見せた。

「申し遅れました。私の名は大天使ミカエル。この世界の神の遣いになります」

「て、天使様!? な、なんで神様が!?」

「驚かれるのは無理もないでしょう。貴方には、この世界を救って頂きたいのです」

「世界を救うって……僕はただの日本の高校生ですよ!? 何も力なんて持っていません……」

「いいえ、日本人の貴方にしか出来ないことなのです。この世界では、大地から溢れるエネルギーを魔法に変換して生活をしています。一人に与えられる属性は一つ。でも、異郷の星から来た貴方であれば、全ての属性が使えるのです」

「別世界の人が選ばれた理由は分かったんですけど、どうして僕が……」

「それはですね」

 ミカエルは、またも笑みを零す。

「たまたまです」

「たまたま!? 僕にだって、学校や……将来の夢があるんですよ! 死んだらどうするんですか!? そんな……神様だからって身勝手すぎます……」

 すると、ミカエルは遠くを見遣り、哀愁な表情を浮かべながら応えた。

「そうです。神は身勝手なのです。そして、この世界の神も身勝手が故に封印されてしまった。その封印を解く為には、全ての属性を身に宿した貴方が鍵となるのです。神は横暴で身勝手です。貴方に拒否権はありません」

 分かった。

 もう何を言っても解放はされないだろう。

「分かりました……。協力します……」

「物分かりが早くて助かります! この世界で旅をするにあたり、僕は貴方のサポート役になります! ミカエルだとバレたら困るので、エンジェルサポートから取って、アゲル・サポとでも呼んでください!」

 とてつもなく適当だが、ドヤ顔を見せ付けるアゲルに僕は何も突っ込まなかった。

「僕は大和ヤマトだと変ですよね……?」

「はい。予め名前は考えてあります。この世界で貴方は、旅人ヤマト・エイレスと名乗ってください!」

「わ、分かりました……」

 どうせ適当なネーミングなのだろうと思ったが、本名のヤマトも入っていることだし素直に頷いた。

「それでは改めましてヤマト様。今から目指して頂くのは目の前に聳える自然の国になります! 人々もとても温厚なので、最初の国はとても満喫できると思います!」

 最初の国は、ねぇ……。

 そう、反論したくなったが、グッと抑えた。

 そして僕は、寝心地のよかった草のベッドから立ち上がり、アゲルの跡を追って自然の国へと向かった。

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