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推しの…女装…グヘヘへへへへへ、
番外編41『任務で片方女装して潜入』前編
麻里衣様の仕事で潜入捜査を頼まれた。
そして、ロノとバスティンが駆り出されどちらか女装することになったお話。
『つまり、俺とバスティンどちらかが女装して……。』
『主様の仕事に同行する。ということか。』
『うん、今回の仕事の依頼で頼まれてね…。体格的にはどちらでも構わないけど……。 』
『髪の長さ的にバスティンですよね。』
『お前、自分が女装したくないからって……。』
『ロノ、今回はロノが女装してくれる? 』
『お、俺ぇ!?』
『安心なさい、ちゃんと完璧に可愛い女の子にしてあげる。』
『でも、俺……。』
『メイクは私とアモンが。服はフルーレが仕立ててくれるから。』
『まぁ、主様のためなら…。』
『ちなみにロノが女装したらバスティンはロノのパートナー役ね。』
『『はぁ!?』』
『今回の依頼は仮面舞踏会で行われてる薬の密輸を防ぐのがお仕事よ。悪魔執事ってバレたら大変だから。』
『で、でもわざわざ女装する必要は……。』
『これも仕事のうちなのよ、ごめんね、ロノ。』
『うぐ…っ。』
『ロノのパートナー役なのは気が引けるが、主様の仕事の手伝いになるなら俺はやろう。』
『よし、決まり。ロノ、メイクするからここに座って。』
『は、はい…。』
ロノの顔に下地を塗る。
(あ、主様の顔近い…っ。)
『ほらロノ、じっとして。』
『羨ましいっすね〜ロノ、主様に近付いてもらって。』
『う、うるさいですよ…。』
『次はファンデーション…。』
(肌綺麗だな…主様。)
『ロノ?どうかした?』
『い、いえ!』
『次はフェイスパウダー……と。アイシャドウに…チークとハイライト…。うん、可愛くなってきた。後は顔周りをシェーディングで…。』
『主様メイク上手いっすね。』
『百合菜に昔よくメイクしてたから自然とね。』
『も、もう今は自分で出来るもん。』
『クスッ。ロノ、アイライン引くから目を閉じて。』
『は、はい…。』
『これでこのウィッグを……。』
『おぉ…っ!』
執事のみんなから称賛の声が上がる。
『ロノ可愛い!!』
『な、なんか複雑です…。』
『うん、メイクはこれでよし、フルーレ、ロノの服できたかしら。』
『はい!はい、ロノ、着てみて!』
『お、おう。』
ロノ着替え中――
『どう、ですかね?』
『完璧ね。どこからどう見ても女の子よ。』
(主様に言われると複雑……。)
『あとは女の子らしい言葉遣い…ベリアン、ミヤジ。指導よろしくね。』
『では、ロノ君。今から依頼の日までに女の子らしい言葉遣いを覚えてもらいます。』
『厳しくいくよ。ロノ君。』
『は、はい…。』
『ねぇお姉ちゃん。その依頼って3人で行くの?』
『目立たないように少数の方がいいと言われてるけど…。』
『私はじゃあお留守番か…。』
『危険な依頼だから屋敷でみんなで待っててくれる?』
『むぅ…。』
『そんな顔してもダメよ……。帰ったら沢山構ってあげるから。ね?』
(つい揺らぎそうになる…。)
『はぁい…。』
こうして、依頼までそれぞれ忙しい数日を過ごし――。
『では、行ってくるわ。』
『あ、そういえば名前決めてないんじゃないか?』
『あぁ、そうね…。うーん……。ロノコにしましょう。』
『く、くくっ…。似合ってるぞ、ロノ、ぶふっ!』
『可愛いっすよ、ロノ、あ。ロノコ…』
『笑ってんじゃねー!!』
『ロノ君?( ¨̮ )(圧)』
『あ……っ。わ、笑わないでくださいまし…。』
『くくっ、ぶふ……っ。』
(帰ってきたらゼッテー許さねぇ!)
『ほら行くよ、ロノ。バスティン、ロノのパートナーよろしくね。』
『あぁ。』
私達はパーティー会場に向かう。
『会員としてこの仮面をつけるのよ。はい、
2人共。』
『あぁ。』
『足元がスースーするな…。』
『私は依頼人と一緒にいるから2人とは別行動だけど、怪しまれないように振る舞うのよ。』
『は、はい!』
『任せろ。』
仮面をつけて馬車を下りる。
ガヤガヤ……。
『……。』
私と依頼人のソフィアさんはソファに座り辺りを見回していた。
『今回は依頼を引き受けて下さりありがとうございます。』
『ふふ、構いませんわ。こちらこそありがとうございます。ところで、この薬の密輸の首謀者は一体…。 』
『今、あそこにいる黒い仮面をした男性です。』
『あの男性が…。』
『はい…。その密輸に私の息子も関わっているようで…巻き込まれたのかもしれません。』
『ご子息が…。』
『もし薬の密輸に関わっているのならやめて欲しいのです…親として、正しい道に進ませてあげたいのです。』
『分かりました。必ず私と執事が解決します。』
『ところで、執事の方は?』
『バレないように片方は女装していますから分かりずらいと思いますが…。あの2人ですわ。』
『ふふ、可愛らしい…。』
『……。』
(声が低くてすぐバレるから喋るなって言われたけど…。)
『隣の方は彼女さんですか?』
『あぁ。済まないな。緊張していて…。』
『……。』
『ふふ、可愛い方ですね。』
『あぁ、そうだろう。ぶふっ。』
(このキツネ野郎……っ。帰ったら覚えとけ。)
(まだしっぽを出さないか…。)
マークしていた男が動き出す。
『!動いた……。ソフィアさん。私は男を追いかけます。私が戻ってこなければ執事を呼んでください。』
『わ、分かりました。』
私は階段を駆け上がる。
身長に男を追いかける。
暗闇の部屋
ギィィ……。
『…貴方も興味があるのかな?悪魔執事の主。』
『え……っ?』
(私の正体に気付いて…っ。)
『気持ちよくなる薬…貴方も打つかい?』
『……いいえ。私は止めに来たのです。この薬の密輸を。』
『どうしてかな?これでみんな嫌なこと全部忘れるんだ。悲しいこともぜーんぶね。』
『…。』
《これを密売して金を儲けてやるんだ。薬に溺れた奴の末路など知るか。》
『……吐き気がする。』
『…今、なんと?』
『貴方のその腐った心の中に…吐き気がするのよ。貴方の仲間の中に…。リリア・アイリンという男性がいるはずよ。その男性は依頼人のご子息…。もし一味に取り込んでいるのなら今すぐ解放しなさい。』
『あぁ。リリアか……クスッ。そいつならもう薬漬けにしてあるよ。』
『は……?』
『死ぬのももう時間の問題だなぁ?』
『……。外道が。』
私は剣を抜く。
『ふん、お前1人で…どうするつもりだ?』
私は指を鳴らす。
パチンッ!
『な…っ!』
灯りが着いて私の周りを仮面の男達が囲んだ。
『っ…。』
そして、そのまわりにはベットに横になる人の姿。
『薬をくれぇ…っ!』
『早く、私も気持ちよくさせてぇ…っ!!』
薬に溺れたたくさんの被害者。
『……っ。』
『お前一人でこの男達にかなうのか?この人間達を救えるのか?お前一人で。 』
『……。』
『やれ、お前ら。身包み剥いで好きなようにしろ。』
数時間後――。
『なに!?主様がひとりで…!?』
『は、はい。でも、戻らなくなって数時間経ちます、麻里衣さんが私が戻らなかったら2人を呼んでくださいと……。』
『ロノ、行くぞ。』
『あぁ!』
俺は主様の元に走る。
次回
後編に続く!