えげつない腰痛で目が覚めた。意識が覚醒してきて、目の前に広がる黒。…あったかいが寒い体温。…今、蘭丸さんに腕枕されて抱きしめられて寝ている、腰にしっかりと腕を回されては逃げることすら叶わない。しんどい
🐦⬛「ん…あ、あっちゃん!おはよ♡」
そう言って目を細めて愛おしそうに俺の頬をなでる蘭丸さん。正直気持ち悪いが、怒らせたらどうなるかを考えると怖くてそんな感情を表に出すわけにはいかない
🐦⬛「どう?昨日はゆっくり寝れた?身体の調子はどう?」
そう聞いてきた蘭丸さん。ただ、その声は俺の心配の中に俺への監視が含まれることを十分に察せられる目をしていた
🎭「…はい。おかげさまで。腰が痛いだけです」
そう言えば、そっかぁ〜と言ってどこかへ行った蘭丸さん。しかし手には湿布が持たれていて、俺の腰に湿布を皺一つなく綺麗に貼った蘭丸さん
🐦⬛「よし終わり!朝ごはん作ってくる〜」
そう言ってまたどこかへ消えた蘭丸さん。この間にどこまで動けるか確認しておこう
確認した結果、どうやら私は部屋の中であれば動き回れるらしい。ただ、入り口には近づけないように鎖の長さが調節してある。抜け目がない
🎭「とりあえず外に出る方法を、
🐦⬛「ダメだよ」
いつのまにか朝食を持って扉の前にいた蘭丸さん。笑顔だが目の奥は冷え切っている
🐦⬛「あっちゃんは可愛いから。絶対外には出さないよ。変な虫ついちゃ嫌だもん」
そう言って机の上に朝食を並べていく蘭丸さん
🐦⬛「おいで、あっちゃん。一緒に食べよう」
そう言って手招きする蘭丸さん。抵抗も意味ないだろう。だから、手招きされるまま蘭丸さんの元へ行った。食事は、味がしなかった
🐦⬛「あっちゃん〜」
そう言ってベタベタくっついてくる蘭丸さん。どうやらこの鎖は俺の逃亡防止策らしかった
🎭「……あ、」
🐦⬛「どうかした?」
………これならいけるか?
🎭「蘭丸さん。今日あそこのパチンコ屋新台入荷らしいんです。今からパチ屋デート行きませんか?」
🐦⬛「いや〜あっちゃんからデートに誘ってもらえるなんてな〜♡♡♡♡」
そう言って腕を組んで歩く蘭丸さん。案の定乗ってくれた。……まあ逃げられる気がしないが。というのも、妖術封じのお札は着物に縫い付けられたため剥がすのは無理だ
🐦⬛「あ、そうだ。僕ちょっとコンビニ…あっちゃんも一緒にきて♡」
そう言ってコンビニへ連れて行かれる。飲み物を見ているあたり、喉が渇いたのだろう
ふと、おにぎりコーナーに三馬鹿を見つける。飯綱くんの表情から見るに、大方晴明くんと凛太郎くんが給料を使い切ったから奢ってもらおうと擦り寄ってるんですかね。……もう、この光景を見るのも最後でしょうか
どうやらこちらに気づいていないらしい。2人ともしつこすぎたのか飯綱くんに首を絞められている
🎭「…蘭丸さん、それ寄越してください。貴方どうせお金ないでしょう?」
🐦⬛「お!あっちゃん流石♡太っ腹〜」
レジで2人分の飲み物を購入してパチンコ屋へ向かう
🐦⬛「僕ちょっとトイレ」
1時間ほど過ぎた時にトイレにたった蘭丸さん。突然襟首を掴まれて目隠しをされてどこかへ引っ張られる
そこにいたのは
🧣「んで?なんすか この状況」
そこにいたのは、飯綱くんと晴明くん、凛太郎くんだった
☀️「コンビニで見かけた時に飯綱くんが『様子がおかしい』って言ってて…」
🍶「手荒になったんはすまんかった。全部あの単細胞イタチが悪いねん」
🧣「ふざけんなよこのクソ堕落淫乱ボーイが!!!!!」
🍶「なんやと!?」
☀️「2人とも…で、えっと学園長。何があったんですか?」
そう聞いてくる晴明くん。いつのまにか凛太郎くんも飯綱くんも喧嘩をやめていた。……話してしまおう。この3人なら助けてくれるだろうから
🎭「あの、
言いかけて、飛んできた晴明くんと凛太郎くんに潰された
🎭☀️🍶「?!」
見れば、右肩を刀で貫かれた飯綱くんと…持ち主
🐦⬛「はぁ……あっちゃんも一緒にトイレ連れてくべきだったなぁ」
そう言って現れた蘭丸さん。急激に体温が下がった
🐦⬛「あっちゃん。戻っておいで」
そう言う蘭丸さん。口調は優しいが顔に表情がない
🐦⬛「……ふーん」
🧣「っっっっっ〜〜〜!!!」
答えあぐねると、刀を90°倒して飯綱くんの傷を広げる蘭丸さん
🎭「!」
🐦⬛「あっちゃん、
呼びかけてきた蘭丸さんを殴り飛ばして飯綱くんを救出した凛太郎くん
🍶「大丈夫かいな」
🧣「なんとかな…」
☀️「学園長。ここは僕らで食い止めます。逃げてください」
🎭「?!危険すぎます、
🍶「分かってます。けど、学園長が戻った方がヤバそうですやん」
🧣「心配するくらいならさっさと逃げてくんね?大方あんた妖術使えねえんだろ」
☀️「大丈夫です!」
そう言う3人。無事ではすまないだろう。自分も…ダメだ。恐らく晴明くん達が俺の代わりに痛めつけられるだろう。それができるだけの技量を持った男が相手だから
🎭「っっ……すみません。ですが、身の危険を感じたらすぐに引いてください。私に構わなくていいですから」
そう言い残してその場から離れる。俺は、できる限り全力で山崎くんのところへ向かった
🐦⬛「…へえ」
※我ながら結構な駄作
久しぶりの更新なのにすみません
コメント
3件
えめっちゃ最高
無理、好きすぎてつらいッッ♡♡何でこんな神作書けるの!? あっちゃんが可哀想なのは勿論だけど、容赦ないって言うか、そういう隊長さんも好きだぁ パチ屋デートって言った時、ちょっと笑っちゃいました てか、まさかあの3人も出るのは驚きでした、、刺されたのは可哀想だけど、何だろうそういうのも良いって思った