『君は当時15歳ながら院長を殺したね?
理由は強烈的な依存。君は院長にとてつもなく愛されていた。君は実の娘のように可愛がられた。間違いないね?』
首を傾げながら私の目を見る
「私は院長に依存していたのかは知らない。
知りたくもない。でも可愛がられていた。
彼処は居心地がよかった」
『まぁ君は依存していたんだよ。
君は院長が欲しくなった。だから誕生日に殺した。
午前11時54分。
君はまず職員を拉致した。
外の小屋にね。
まぁでもポートマフィアの捜索隊が見つけた頃にはもう息絶えて虫が湧いてたよ。
どう小屋に閉じ込めかは明確だ
君は若き15歳1人でできるわけが無いんだ。
他に協力者が居たんだ。大人のね』
部屋が一気に寒くなった
「ポートマフィアは頗る優秀だ。
警官なら普通児童総動員でやったと考える。
そして児童が罪悪感を感じ自ら自殺したとね」
私の頭ではそうとしか考えられないだろうから油断していた。
もっとちゃんと計画していればよかった
『私の考えは正解かい?』
「嗚呼」
『協力者は、、、』
『院長だね』
もう隠すこともない
『君は院長と一緒に職員を気絶させた。
気絶させる時は誰にも見られないように外で実行したのだね。外は森で誰にも見られない。中からも見えない場所に入れば簡単だ』
「・・・」
家に帰りたい
ベットで寝たい
嗚呼
面倒臭い
急にそんな感じが漂ってきた
『君は共依存していたんだ。異常なね。
だから君は誕生日プレゼントを院長にしたんだねぇ、。』
森が私を真っ直ぐな目で見る
「なんでもわかるんだね。すごいや」
私は目を逸らした
森が”アレ”を取り出した
『これが何かわかるかい?』
森は私に問いかける
目が釘付けになる
いつ見ても綺麗だ
わかるに決まってる
「ビンだね」
『嗚呼そうだ。でも君が大切にしていたのはこの瓶じゃない。この中に入ってるこれだ』
大事なものは大切に閉まっときたいから瓶の中に入れたのに
ばれちゃった
大切なものがとられちゃう
「その瓶の中のモノに触ったら殺す」
咄嗟に出た言葉がこれだ
『院長と同じように眼球をくり抜いてホルマリン漬けにするのかい?』
胸が飛び跳ねるようだった
「お前はもっと酷くしてやる」
それしか言うことがない。
でも生憎私は拘束されている
くそったれ
「なにか文句?
」
『否、文句はないよ。君の言動は理解できる
。君は院長のことが好きなあまりに。愛するあまり院長を殺した。院長は同意した。』
森は全てを分かったような口調で喋る
「院長は私を受け入れてくれたの」
私を分かってくれるのは院長しかいなかった
『へえ。』
『ポートマフィアは君を受け入れてくれる』
私は驚いた。
私を受け入れてくれる?
私は人殺しだぞ
『その代わり』
森が話し出す
『この瓶は捨てる』
いやだ
私はそんな顔をしているだろう
「私にメリットは」
震えながら問う
『院長のことを忘れられてポートマフィアで君は幸せになれる』
「そう」
「言ったわね」
『嗚呼。時間を与えよう。明日また来るよ』
森は私の拘束を少し時足枷だけにしてくれた
そして森は出ていった
私は心底嬉しかった
私を受け入れてくれるなんて
私は涙が出ていた