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ぴざぶどう。
393
りぴー
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「ほくと」(𝓡𝓲𝓷)『ジェシー』(友達)『こーち」(友達の好きな人)
『なぁ北斗!これ見て!もう俺どうにかなりそう!』
翌朝、合流するなりジェシーがスマホを僕の顔の前に突きつけてきた。
近すぎる。
目が悪い僕への嫌がらせかと思うほどの距離感だ。
もう少し離して見せてほしいと内心で文句を言いながら画面を覗き込むと、そこには優吾先輩からの最新のメッセージ。
『おはよ。ジェシー、今日も可愛いね(笑)学校でね」
「は、……?新手のナンパか?」
僕は思わず真顔で呟いた。
いくらタメ口になったからって、男の後輩に向かって朝から『可愛いね」なんて、どんな距離感の詰め方だよ。
『違うよ!優吾は本気で言ってくれてるの!あーもう、朝から心臓に悪いわ……』
真っ赤になって身悶えするジェシーに呆れ半分でため息をついていると、僕たちの横を、同じ学校の制服を着た3年生の先輩が通り過ぎていった。
その手には、ガラガラと音を立てる大きなスーツケース。
「あ……そっか。」
荷物の大きさと時期から、僕は納得して声を漏らした。
そういえば、今週の後半は3年生が学校にいないって、先生が言っていた気がする。
『あれ~?北斗、どうしたの?いつにも増して、国宝級に大真面目な顔しちゃってさ』
「いつも通りだろ。あと国宝にするな。てか、3年今日から修学旅行だって」
『えっ!?優吾、今日から修学旅行なの!?聞いてない、どうしよう、寂しくて死ぬ……』
さっきまで天国にいたはずのジェシーが、一瞬でこの世の終わりのような顔になってガタガタと崩れ落ちる。
本当に感情の起伏が激しい奴だ。
「大袈裟だな。……まぁ、優吾先輩がお土産買ってきてくれるかもね」
少しだけジェシーを励ますつもりで、僕はニヤリと意地悪く笑いながらからかってみた。
『お土産……!優吾が、俺のためにお土産を買ってきてくれる……!ーーってそんな訳ないでしょ!』
一瞬本気で期待したくせに、我に返ってセルフツッコミを入れるジェシー。
やっぱり騙されはしなかったか。
でも、修学旅行中の優吾先輩からのLINE一通で一喜一憂するジェシーは簡単に想像がつく。
メッセージが来たら来たでまた騒がしくなりそうだ。
コメント
3件
第6話読んだよ〜!ジェシーが優吾先輩から「可愛いね」って朝イチでLINE来てあんなに舞い上がっちゃうの、本当に可愛すぎるでしょ🤍 でもすぐに修学旅行知って「寂しくて死ぬ」ってなるギャップ、感情の振れ幅えぐくて愛おしい…!北斗の「国宝級に大真面目な顔」ってツッコミも冷静で好き。2人の掛け合い、読んでてこっちまでニヤニヤしちゃった〜次も楽しみにしてるね!