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川瀬らん
私立の進学校に通う高校1年生
家がヤクザの家系で六奏組若頭
緑谷すち
地元じゃ有名な治安が悪い不良校に通う高校1年生
頭が悪いわけではなくただ家から近いからという理由だけで選んだ
頭はいい方
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暑さが落ち着いてきた頃
「成績やばいな…」
成績表を見ながら俺はつぶやく
後ろから元気な声が聞こえる
「うわっ、らんくん英語点数やっば」
同じクラスの友人であるこさめ
「おい、勝手にみんなよ」
「何点やったん?」
こさめの後ろからひょこっとみことが出てきてそう言った
「…12点」
「やばいな」
「だよなぁ…」
そう言い俺は机につっ伏す
「勉強手伝ってあげよーかー?」
「いや、いいよ自分で復習するよ」
「分かんなくなったら頼むわ」
「あいあいさー!」
「俺英語は得意やから頼ってな!」
2人はそう言って部活に向かった
俺は特に部活も入っていないからそのまま帰宅する
帰宅している途中駅手前にカフェを見つけた
「…こんなとこ、カフェあったんだ」
少し勉強しながらお茶しようと思い店内に入る
店は混みあっていたが落ち着いた雰囲気でとても好きだった
空いている席はないかと辺りを見渡していると
1人の学生が手を振って招いてくれた
この辺りでも有名な不良校の生徒だ
「こっちの席空いてるよ」
呼ばれた席へ向かう
「ありがとうございます」
俺はそう言い向かいの席に座った
その後会話は何もない
でもどこか落ち着いて嫌な雰囲気ではなかった
数分後
らんはテストの復習をしていたが苦手な分野がでてきてしまいペンが止まっていた
(まじでなにこれ、)
険しい顔をしていると前に座っている学生が声をかけてきた
「そこ」
「…え?」
「こっちの文法当てはめたらできるよ」
「あ、えっと、」
「…ちょっとノート貸してもらえる?」
「あ、はい、」
そう言いノートに綺麗な字で書き込みはじめた
「はい」
そう言いノートを返してくれた
書いてくれた解説を見ながらもう一度解いた
「…解けた」
小さく息を吐く
「ありがとうございます、」
「どういたしまして」
「英語、得意なんですか」
「まあまあかなぁ…」
「不良校なのに、?」
そう言うと彼はクスッと笑った
「偏見だねぇ」
「あ、ごめんなさい…!」
「別に気にしてないよぉ」
そう言いヘラヘラと笑った
優しい人なんだな
「緑谷すちって言います」
「あ、川瀬らんです」
「よくここで勉強するの?」
「あ、いや、今日たまたま目に入って入ってみただけなんです」
「ここ雰囲気いいよね」
「わかります!」
そのまま少しの間話して勉強に戻り解散した
その日から何も約束はしていないが
毎日のようにそのカフェで2人で勉強するようになった
2人の時間は静かだけど、どこか甘く暖かい雰囲気だった
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