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12月21日 午後10時

凍てつくほど寒さに身震いする。手が霜焼けているのか少し赤い。かじかんだ手に息を吹きかけ、自分の目の前に立っているビルに目をやる。そのビルは高さ75m程もある、高層ビルだ。そのビルが今回私たちの獲物だ。

「ルリ?大丈夫?寒くない?」

「大丈夫よ、ルイ。…にしても、また無茶な仕事押し付けられたわね。」

今回の仕事それはこのビルを拠点としている、マフィアを潰すという仕事だ。

「こんなバカでかい組織を2人で潰せなんて。…いや実質1人か。」

「なんで1人なの?僕とルリで2人いるじゃん。」

「確かに2人いるけど、肉体的には1人でしょ?私はただ指示するだけなんだから。」

そう。今回の仕事は1番ルイが危ない。だって今まで殺ってきたマフィアとは、規模が違いすぎる。1人で大規模なマフィアを潰すなんて無謀にも程がある。組織もなんでペアの私たちにこんな大仕事ふっかけてきたのか。…なんだか裏がありそうね。

私が思考を巡らせていると、ルイは不服そうにこちらを見ていた。

「どうしたの?ルイ?」

「…1人で仕事するのと同じだって言ったルリに怒ってる」

「何をそんなに怒ることがあるのよ。」

「だってルリがいなかったら、僕今生きてここにいないもん。」

「はぁ?」

「ルリの指示のおかげで僕は死なずに今もここにいる。今からだってルリがいなかったら秒で死ぬと思うよ。…だからそんなこと言わないで。ルリは僕の命の恩人なんだから。」

…知らなかった。この子がそんなふうに私の事を思っていただなんて。嬉しく感じるとともに、私は少し苛立っていた。だって私はそんな大層なことなんてしていない。ただいつも笑顔にしてくれる、ルイに感謝の気持ちを込めながら仕事をしているだけだ。

「…そんなことないわ。私はただあなたにしてもらったことを違うことで返してるだけ。」

「僕がルリに?」

「…えぇ。いつも憂鬱な仕事でもあなたの底抜けの優しさに救われたのよ。助けてもらったのはこっちの方よ。」

「…じゃあさ、この仕事が終わったら、ショッピングモールに行かない?」

「えっ別にいいけど…。急に何?」

「もうすぐクリスマスじゃん?日頃の感謝を込めて、お互いにプレゼント交換しようよ!」

いいの?生きれる保証なんてないのにそんな約束していいの?もし今回の仕事でルイが死んだら?考えるだけで怖い。

「…生きれる保証はないのに?」

しまった。言葉が出てしまった。ルイは驚いている。ルイ悲しむかな。そう思っていたのと裏腹にルイは穏やかな笑でこう言った。

「絶対に生きるよ!絶対死なない。絶対ルリを置いて行かない。大丈夫。僕を信じて?」 

「…絶対なんて言葉言ってほんとに守れるの?…全くもう。わかったルイを信じるよ。」

そう私が言うと、ルイは嬉しそうな顔をした。

「よし、じゃあ頑張りますかね。」

私たちの仕事が始まる。

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