90日目
…ごめんなさい、今日でもう……終わりにしよう
でも誰かと一緒に…そうだ、瑞希と……
…さようなら
まふゆ
失敗した私の計画は何の意味も成さなかった。
誰も得はして居ないし、瑞希は悲しそうな顔をしていた。
……私は、何がしたかったんだっけ、?
自分自身に問う。
…でも、返答は無かった。
だから今度は廊下で言った。
『……メーデー』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…朝比奈さん、?」
その声を聞いてる者がいた。
でも私は気付かなかった。
『……助けて、救って…』
何処かに隠れていた本音がポロポロと出てくる。
「……!」
「朝比奈さん…!」
『…え、?』
私が振り向くとそこに居たのは日野森さんだった。
『な、何で…ここに……、』
「…ふふっ、それなら私が救ってあげるわ」
日野森さんは私の手を取る。
「……じゃあ、良い事教えてあげるわね♪」
『良い、事…?』
日野森さんはニコニコしながらこう言った。
「大切な人達にも同じ事を言ってみたら?」
『え…?それって、どういう……』
「例えば…朝比奈さんが良く話してる人達とかに助けを求めてみたら?」
「瑞希ちゃんとか…ふふっ♪」
日野森さんは私の背中をグイグイと押す
「……大丈夫よ、朝比奈さん」
「瑞希ちゃん達なら、助けてくれるわ」
そういって日野森さんは私の糸を1本切った
「…朝比奈さんなら、1人でも舞えるわ」
その言葉で私の演劇は再び動き出した
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