目黒の作ってくれた朝食を食べ
後片付け位はと、渡辺は率先して洗い物をしていた
「なぁ、コーヒー飲む?」
洗い物終えた渡辺が目黒に向かって問い掛けると、飲みたいとの返答があった
「はい、お待たせ」
入れ立てのコーヒーを持って、リビングのテーブルへ…
目黒はそこで、雑誌で使うアンケートを書いていた
「ありがとう」
差し出されたコーヒーを受け取ろうとすると
「!」
渡辺と指が触れ
「熱っ!!」
それだけで動揺してしまい、コーヒーをズボンの上に盛大に溢してしまう
「目黒!大丈夫か!」
渡辺が慌てて濡らした布巾を持って来てくれる
「お前っ…火傷して無いか…?」
心配そうに、布巾でズボンを拭いてくれるが…
渡辺に下半身を触られるのは、かなり危険だ
「俺、着替えてくる!」
慌てて立ち上がった目黒は、渡辺から距離を取った
『俺はウブな男子中学生か?』
そう思わずにはいられない程、意識してしまって…どうして良いか分からない
あんな夢まで見た俺は、おそらく好意を持ってしまったのだろう…
単純な自分にため息を吐いて、とりあえず今は着替えようと寝室に向かった
「翔太君、驚かせてごめん…」
目黒が着替えて戻ってくると、後片付けをしてくれていた渡辺が顔を上げた
「火傷、してなかった?」
上目遣いで、心配そうに聞いてくる姿に…なんとか平常心で頷くと
「良かった…」
今度は、安心した様な表情に…
「………」
今までは、そんなに意識してこなかった渡辺の一つ一つの表情が凄く気になり…目で追ってしまう
これが恋だと自覚して、受け入れようと心に決めた
◇◆◇◆
「げっ…」
スマホを開いた渡辺が驚きの声を上げ、慌ててそれをポケットにしまう…
「翔太君?」
何かあったのかと声を掛けるが
「あ…えぇっと…何でもない…。とりあえず俺、一旦帰るわ…」
そう誤魔化した渡辺は、微かに動揺していた…
それからすぐに帰ってしまった渡辺に、寂しさが募りスマホを開く…
写真のフォルダを開き例の写真を眺めていると、少しだけ心が軽くなった様な気がした
コメント
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わぁい!お仕置きタイムだ😆😆😆