コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「 はぁ~ぁ〜いく丸?
なんでこっちなんだよ?」
ケヌキの足が止まった。
「あたしゃ〜こっちが左なんだよ。文句でもあるのかい?」
「アホ〜俺と同じ右だ、オマエはあっちだろ!」
いく丸はケヌキと同じように突き当たりの通路に向かって走っていた。
ただ・・・
いく丸は後ろ向き(バックラン)で走っていたのでケヌキの突き当たり右が左と同じになっていた。
“汗 汗 ”
「なるほどな、オマエの左はこっちか・・
つまり〜背中合わせで走ってたわけだな。」
「背中合わせで走るって楽しくね?」
「 あのな〜普通に走れよな。」
「普通に走ったらアンタより早いけど。」
“ピンポ〜ン!”
エレベーターの到着チャイムが鳴った。
「ダンナ、独りエレベーターで上がるつもりだったのかい?
あたしゃ〜階段かい?」
「・・・ ・・・」
ケヌキはいく丸の手を引っ張りエレベーターの乗った。