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監視されている――その言葉で胸の奥がざわついた。
一年前と同じだ。あのときも、美咲はそう言っていた。
「どんな人を見た?」
「はっきりは見えなかった。でも、夜道を歩いてるとき、後ろから足音がついてくるの」
俺はすぐに警察へ相談したが、まともに取り合ってはくれなかった。
「勘違いかもしれませんね」と。
しかし、その夜。
俺のスマートフォンに、非通知の着信があった。
数秒の無音――そして、女のかすれた声でひとこと。
「……美咲さんは、まだ“真実”を言ってませんよね?」
背筋が凍った。