テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第66話『神々の会議、光と闇の胎動』
🏛 神の国・天光の円卓(ヘリオス・サークル)
七柱の神々が集う、神の国ゴッドエデンの中心――
光の円卓が浮かぶ天の間に、アダムと七柱の幹部たちが集結していた。
静寂を破り、最初に声を上げたのは太陽神・アポロン。
アポロン「ルシフェルの喪失により、宇宙の均衡は傾いた。サタンの“気配”が、次元の狭間から染み出している。」
オーディン「あれは単なる闇ではない。“混沌”そのもの……存在してはならぬはずの概念が、形を持ち始めている。」
ポセイドン「潮の流れがおかしい。遥か深海より“何か”が蠢いている……このままでは、地上に異常が及ぶのも時間の問題だ。」
アフロディーテ「でも……希望もあったわ。試練を越えた子どもたち……彼らの魂には、光が宿っていた。」
アテナ「論理的に見ても、彼らは未だ“人間”でありながら、我々の領域に近づきつつある。」
アレス「だが奴らはまだ“戦士”ではない。真の戦場では迷いは死を招く。俺は鍛えてやるぞ、奴らをな。」
アルテミス「……神々が動く時が来たのですね。」
そして最後に、静かに立ち上がるアダム。
アダム「我ら神の軍はこれより、“後継者たち”への導きを開始する。アレス、アテナ、アポロン、それぞれの力を授けよ。彼らには、“神を超える資質”がある。」
「この光が届く前に――闇は、動き出している。」
──
🌑 冥界・混沌の玉座
一方その頃。
宇宙の最果て、光の届かぬ“混沌の王座”では、サタンが静かに玉座に座していた。
その瞳には、燃えさかるような**「支配の欲望」**。
サタン「ルシフェルの自由は終わった。ならば次は――我が“混沌”が、すべてを呑む。」
その足元に跪く、七柱の悪魔たち。
• 傲慢のアザトース「神々の光……滑稽だな。我が支配に跪かせてくれよう」
• 嫉妬のレヴィアタン「その小娘……アフロディーテか……美に溺れた愚か者め」
• 憤怒のアザゼル「アレスが鍛える?ならば、俺がその“戦士”どもを叩き潰してやる!」
• 怠惰のベルフェゴール「動くのは面倒だが……命令とあらば、やってやろう」
• 強欲のマモン「神の国の宝……奪ってやるさ」
• 暴食のベルゼブブ「神の子……うまそうだなァ」
• 色欲のアスモデウス「フフ……愛も誓いも、全部歪ませてあげる♡」
サタン「世界は未熟なままだ。ならば我が“混沌と支配”によって、完全なる秩序を築こうではないか。」
「神々よ、待っていろ。いずれお前たちの“光”ごと……呑み込んでやる」
──
🌠 そして運命の胎動
光の国と、闇の王座。
世界の両極に存在する“希望”と“混沌”が、静かに胎動を始めていた。
だがその狭間で――
一人の少年(ゲズ)は、まだ知らない。
自らの内に宿る、“神を超える雷”が、この戦いの鍵となることを。