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主要登場人物一覧
蔵島壱成(19)…2代目主人公 ULTIMATE緊急事案機動処理部隊第1班所属
中島佑紀弥(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
松浦風雅(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(52)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(23)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
室口翔平(42)…ULTIMATE3代目総監
福良啓二(29)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(25)…警衛局中央監察部首席監察官
工藤哲也(45)…6代目総統
「待てって。俺ら警察じゃねーぜ?お前が何か悪いことしてても逮捕することは俺らにはできねー。だから逃げんな」
中島は青年に追いつくなりそう言った。
「なぜ逃げるんだ?何か警衛隊にバレたらまずいことでもあるのか?」
「俺の、俺のせいなんです。俺のせいで今、封鎖区域外に新種のIFウイルスがいます。」
青年の言葉に蔵島と中島は目を合わせた。
「新種?」中島が聞くと青年は小さく頷いた。
「自ら考え行動ができる。新種を使って俺を探しているです。彼らは」
「彼ら?詳しく話聞かせてくれ」
中島が言うと後ろから松浦がやってきた。
「お前ら、警衛局に対策本部が設置された。さっさと行くぞ」
「松浦、この青年連れて行くぞ。局に」
「は?」
「どうやらその新種のウイルスと何らかの関係性がありそうだ」
「お、おー。わかった」
その後、松浦からの要請で警衛局から1台の隊用トラックがやってきた。
2時間後青年の姿は来客室にあった。
「詳しく話聞かせてくれるか?」長内はメモ帳を用意しながら言った。
「はい。俺は15の時に亜細亜連合に入りました。家が貧乏で高校に行く金も無くて働くってなった時に亜細亜連合からスカウトされて入りました。最初に任された仕事は研究のようなものでした。先輩曰く、これからの国を変える重要な研究だと。それで俺は言われるがままに研究をしていきました。17になった時、研究に対して疑問を持つようになりました。」
「その研究ってのがIFウイルスのことか?」
長内が聞くと青年は小さく頷いた。
「疑問を上の人にぶつけたらその日から俺は拷問のような日々を受けることになって、もし逃げたら今開発中の新型ウイルスでお前を殺すって脅されて。恐らくその新型ウイルスってのが今あなた達が捜査している知能を持ったウイルスです。」
「何体、開発中なんだ?」
「何体とかじゃなくて、注射をうたれた人がウイルス化するもので。」
「注射か。水崎、注射痕とかあったか?」
「まだ探してないっす」
「探してこい。」
「けどその、腐敗していて体が。」
「だから何だ?早く行ってこい」
「わかりました」水崎は急いで会議室から出ていった。
「その、1つお願いがあるんです」
「お願い?」
青年の言葉に長内は耳を傾けた。「今も自分と同様に逃亡中のメンバーが沢山います。助けて欲しいです。お願いします」青年はその場で土下座した。
「どこの地域にいるんだ?その逃亡中のメンバーは」
「封鎖区域内です」青年が言った瞬間、会議室に工藤が入ってきた。
「それは本当か?」
鬼の形相で言った工藤に青年は震えを見せた。
「だから本当なのか?」そう言うと工藤は青年の胸ぐらを掴んだ。
「やめろ。工藤」長内は直ぐに止めに入った。それでも工藤は手を離さなかった。
「さっきの事を聞いた以上警衛隊としては救出せざるおえない。恐らく犠牲となる隊員も出てくるだろう。人の命がかかってるんだ。嘘じゃないだろうな?」
「本当です」
「わかった。」そう言うと工藤は胸ぐらから手を離した。
その後、青年から具体的な本部事務所の場所を聞いた長内は最高中央指令部にその情報を送った。
その情報を受け取った佐島は工藤からの直属の命令もあり救出作戦をたてた。
亜細亜連合のメンバーには1つ共通していることがあり腕に亜連がモチーフにしている桜の刺繍が入っている事だ。
そして亜連が捕まるまでの間警衛隊は生命の保護として青年の警護を行うことにした。
警護に使う家として警衛隊は使われていない一軒家に青年を住まわせた。そして警護役にULから少数のメンバーを任命した。