#7「新たな生活」
ガチャ…
「どうぞ〜!」
「お、お邪魔します…!」
凄い綺麗なお家!
てか薄々感じてたけどモトキさん器用なのかな?
手作りとか得意そう…?
「あ、そうだ!
ロミアちゃんってスマブラした事ある?」
スマブラ…
やったことないな
「聞いたことあるけどやったことは…」
「じゃあやろやろ!俺が操作教えるし」
「え、なんでわざわざ?」
「フィッシャーズに入ったなら
スマブラは欠かせないよ!(笑)」
みんなスマブラやってんのね…(笑)
私めちゃ弱いと思うし頑張r…
5分後…
「負けた!!ロミアちゃん強いよぉ…」
「え、えぇっ?」
なんか私…勝っちゃいました?
でも手加減してくれた感あったけど…
「あれ本気だったんだよ…?」
はい、ごめんなさい
ホントごめんなさい!
私軽くやっただけの新人戦!(?)
「なんか…ごめんなさい」
「いやいや謝ることないよ!
てかこれシルクと同等じゃない?」
「シルクさんは強いんですか?」
「うん、誰も勝てねぇw」
そんなに強いんだ…
1回…対戦してみたいな、なんて。
ー17:00
ピンポーン♪
「あれ、今日誰か来る予定だったんですか?」
「うん!ガチャ、いらっしゃ〜い♪」
「あ、ロミア!ちゃんとここにいてくれてたか」
そう、そこにいたのは…
「シルクさん…!?なんで…」
シルクさんだった。
「いや調子どうかなって(笑)
せっかくだし遊びでもしよーぜ!」
「いーね、賛成!」
「ロミアは?」
「いいけど…」
急に始まったな…(笑)
まぁいいや、どっちみち暇だし()
「ってスマブラやるんですか!?」
「うん!あの強さ、
本気になったらどうなるのか気になるし…」
「は、はぁ…(笑)」
スマブラでシルクVSロミア 対戦中…
「か、勝てた…!」
「うわぁぁ〜、負けたぁ」
「し、シルクに勝った!?」
「私、今日始めたばっかなんだけどね…(笑)」
「えぇっ!?マジで!?」
「ロミア絶対VIP余裕で行けるよね?」
「うん、大会とかでも余裕だと思うよ」
「え、えぇ…?」
なんかすごいことになってるけど…
そんな大袈裟な…(笑)
「くそぉぉ…!もう1回勝負だ!!」
「…ふふっ(笑)」
「あっ!?何笑ってんだよぉ!」
「いや、可愛いなって(笑)」
「…っ!?//」
て、照れた…!?やばい可愛い…
シルクさん推しになっちゃいますよ…。
「うわ、珍しい…シルクが照れるなんてな」
「は!?照れてねーし!!//」
「えぇ〜?(笑)」
「ほら、シルクは
ロミアちゃんの事が…んんっ!」
「それ以上言うなよ!?もう…」
え、モトキさんは何言おうとしたの…?
シルクさんは私の事が…?
どうゆう事だろう。
「もう!スマブラやんぞ!!」
まぁいいや。
よしっ!気合い入れて今度も勝つぞ〜!
2時間後…
遊び疲れてシルクさんは帰ることに。
モトキさんは夕飯の準備をしているらしい…
楽しみだな〜♪
「じゃあここでしばらく過ごしててくれよな」
「うん!ありがとねシルクさん」
「あ、それ!」
「…へ?」
「シルク『さん』とかさ…
俺にはさん付け禁止!」
「え…でも…」
私は突然乱入してきたよそ者だし…
誰かの名前を呼ぶのも慣れてないから
できない…。
「でもじゃない!」
「?」
「フィッシャーズに入ったんだ。
メンバーなんだから馴れ馴れしく行こうぜ?」
「……」
あのいじめっ子に言われた…
馴れ馴れしくするなって…邪魔だから…
「俺だって呼び捨てで呼んでんだ。
いつでも呼び捨てでいーよ」
「……」
でも…!
「…ロミア?」
「うん、分かった!シルク!!」
「…!」
シルクさん…いやシルクは
ビックリしたような顔をして顔を赤くした。
…なんでよ(笑)
そして顔を上着の裾で隠してこう言った。
「…呼び捨てで呼んでくれてありがと!
またな!!」
「うん…またね!」
シルクさんの笑顔……
こんなに寒くて暗い道を…
あの太陽みたいな笑顔で照らしてるみたい…
「ホント…好きになっちゃうな……(小声)」
「寒っ…早く部屋戻ろっ」
「ロミアちゃ〜ん!今日は鍋にしたよ〜!
寒いだろうし、一緒に食べよー?」
「鍋!?やったぁー!今行く!」
この時からかな。
私は薄々感じていて…
シルクさんの事が好きなんじゃないかって…
学校の廊下で会ったあの時…。
私の闇にあの笑顔で光をくれた気がして…
でもなんで呼び捨てで
呼んで欲しかったんだろう…
馴れ馴れしくって…前話したのにわざわざ。
なんか…隠してそうだなぁ。
シルク…、貴方はどう思ってるの?
…私の事。