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長谷先輩と上司の松本さんと共に僕は今、金沢に出張中。

松本さんは僕と先輩の上司で御年30歳。3歳と1歳のお子さんがいる。


「松本さんってジムで体鍛えてるんですか?」

「いいや、子育てにいっぱいいっぱいでジムに行く暇なんて無いよ~」

「そうなんですか!?でも引き締まったいい体ですね」

「あぁこれ?毎日子供2人を両腕で担いでたら勝手に鍛えられてた」

おかげでジムに行かなくてもいい体をゲットできた!と松本さんは爽やかに笑った。


「ちょっと腕触ってもいいですか?」

「いいよいいよ~」

松本さんはワイシャツの袖をめくって力こぶを作ってくれた。

「わあ!すごいですね!硬い!」


金沢の地に降りた僕は浮かれていた。明日には先輩との初デートが控えている。

宿は先輩が内風呂付きのおしゃれな旅館を予約してくれた。

明日は先輩と温泉街をブラブラして、あの有名な日本庭園にも行って――あ!あそこの美術館も回れるかな?

楽しみだなぁ……


この時の僕は何も気づいていなかった。

松本さんの腕をぺたぺたと触る僕を、先輩が鬼の形相で見ていた事を。



金沢工場の視察を無事に終え、家族の待つ家へと帰宅する松本さんを見送ってから先輩と旅館へ向かった。

通された部屋の内風呂からは美しい山々の景色が見渡せた。


「先輩!きれいですね!」

「うん、いい景色だね」

「お風呂先に頂いてもいいですか?」

先輩に尋ねると、ふふふっと笑われた。

「早いね。もう入るの?良いよ」


お風呂に入る準備をしていると、先輩に声をかけられた。

「俺も一緒に入ろうかな……祐希、いいよね?」


笑顔で言われているんだけど、何だか目の奥が笑ってない気がする。

……気のせいだよね?


「うん……」

大丈夫。先輩はエッチなことは我慢するって言ってた。



――言ってたのに。

湯船に浸かると先輩に後ろから抱きかかえられて、耳をなぶられた。

おまけに両手で左右の胸の頂を弄ってくる。

「せんぱい、エッチなことしないって言ったのにっ」

「してないよ。触ってるだけ」


悪戯な先輩の舌に、手に煽られて身体がジンジンと疼いた。

「いやだ……!触らないで……っ!」

「どうして?感じちゃうから?」

「エッチなことしない……って言った!」

僕が抗議の声を上げている最中も先輩は両手で胸を弄るのを止めない。

じわじわと広がる切ない感覚に口から甘ったるい声が零れた。


「そんなに声出していいの?隣の人に聞こえちゃうよ?」

――そうだった!ここは外。

僕は声が漏れないように唇をキュッと噛み締めた。

「いい子だね……声出しちゃダメだよ」

胸を弄んでいた先輩の片手が腹をなぞって、僕の中心に辿り着いた。


「――っ!せんぱ……っ!」

ダメ、ダメ、触らないで。

先輩の愛撫から逃れようと必死で抵抗しているのに、身体はどんどん快楽を拾って熱を抱える。

先輩の手が僕の昂りを捉え、緩く抜いた。

「ふ、ぅ……っ」

「ちゃんと声、我慢出来て偉いね」


背中に、欲を蓄えた先輩の硬くなったものが当たった。

やだやだ!入れられたくない!

明日は金沢の街をいっぱい観光するんだっ!


僕は手足を一生懸命ジタバタさせて先輩を振り払った。

「ちょっと祐希、暴れないでよ」

「先輩がエッチなことするから悪いんだっ!」

「触ってるだけだって」

僕と向かい合わせの体勢になった先輩は、唇で僕の口を塞いで来た。

「うるさいなぁ、黙りなよ。隣の人に聞こえるって」


酷く冷めた声で先輩が制した。

初めて聞く先輩の声色に僕は息を呑んだ。

僕、何かした?先輩、怒ってる?


「気持ち良くしてあげるから大人しくしてて」

先輩は僕の中心を再び握ると、性急に手を動かした。

強い刺激に声を抑えきれず、口から卑猥な声が何度も漏れる。


「ダメだよ。声、抑えないと」

「あっ、無理……っ!」

「仕方ないな……じゃあ、みんなに祐希のかわいい声聞いてもらおうね」


先輩は僕のものと自身のものを一緒に握り込んで上下に扱いた。

先輩の硬い欲望が僕のものと擦れて気持ちがいい。気付けば自ら先輩のものに自身を擦りつけて腰を振っていた。

「やらしいね、こんなに腰振って。気持ちいいんだ?」

「ふぁっ、せんぱ、い……っ」

「もう限界?いいよ。一緒にイこう」


先輩の手が激しく2つの昂りを擦り上げると、限界を迎えた僕は先輩と同時に湯船に精を吐き出した。



新鮮な食材が目に麗しい懐石料理が机の上に並んだ。

おいしい懐石料理を堪能しながらも、僕の心はモヤモヤで埋め尽くされていた。


ヤッてはいない。触られただけ。抜いただけ。

でも、これってエッチなことだよね?

先輩、我慢するって言ってたよね?

納得できない。


約束を破っておいて、先輩は何食わぬ顔で僕に接してくる。

「初めての出張どうだった?」

「先輩と松本さんが一緒だったんで安心でした」

「そう言って貰えると嬉しいよ。祐希は筋肉好きなの?」

「え?筋肉?」

松本さんの腕、触ってたでしょ?と先輩は言った。


「好きってわけじゃ……あ、でも松本さんの腕は“たくましくてカッコいいなぁ、触ってみたいなぁ”って思っていつも見てました」

念願の松本さんの腕を触らせてもらえて昼間はテンション爆上がりだった。

――今はモヤモヤだけど。


「……へぇ、そうなんだ……」

先輩の声のトーンが低くなった。おまけに冷たい目で僕を睨んでいる気がする。

怖い。やっぱり僕、先輩を怒らせるような事したのかな……?



心にモヤモヤを抱えたまま僕は床に就いた。

気にしちゃダメ。明日は思い切り楽しむんだ。


布団にくるまってウトウトとし始めた時、隣で寝ているはずの先輩が僕の上にのしかかってきた。

「――え?」

先輩は掛け布団を剥ぎ取って僕の浴衣の帯を解くと、露になった素肌に手を這わせた。


「先輩っ!!エッチなことしないって言った!」

僕の身体をまさぐる先輩の手を掴んで抵抗した。

「祐希がいけないんだよ。松本さんをあんなにうっとりした顔で見つめて。おまけに身体までベタベタ触っちゃうし」

松本さんの事、誘惑してたよね。と先輩は冷たい声で言い放った。


「筋肉すごいなって思って触らせてもらっただけだよ!誘惑なんかしてないっ!」

「本当はこんな風に松本さんに触られたかったんじゃないの?」

先輩は、はだけた浴衣の隙間から覗く僕の胸の頂を舌で舐めた。

左を口で、右を左手で責められ、心とは裏腹に身体が勝手に快楽を追い始めた。


胸を弄りながら先輩は、右手で僕の中心を握り込んだ。

「あ……っ、やめて……っ!」

両腕で先輩の肩を押してみたけどびくともしない。

「松本さんに触られる事、想像してるの?」

「してない……っ、やだぁっ!いやだ……っ!」

「嫌なの?嫌がってる割には祐希のここ、硬くなってきてるよ?」


先輩は僕の中心を握り込む右手に力を込め、緩く上下に擦った。

「うぁ……っ!」

「そんなに松本さんとエッチなことしたかったんだ?」

「あ、あっ、ちがっ……」

「大人しくしてなよ。暴れたら痛くするよ」


首筋に、鎖骨に、胸に、先輩は噛みついて皮膚を吸い上げた。

先輩が、怖い。いつもは優しいのに。

無理やり先輩の熱い昂りを押し込まれて、激痛で涙が溢れた。

止めてと何度も泣き叫んで懇願しても、先輩は止めてくれなかった。


痛い、痛いよ先輩。身体が、心が痛いよ。

僕が悪いの?僕がいけなかった?僕、何か悪い事した?


――先輩、優しくない。



翌日、本来なら金沢の街を観光するつもりだった。

昨日先輩に激しく抱かれたせいで体がだるい。おまけに今日も先輩は僕を抱く。

何度も果てて、何度も貫かれる。1日中ずっと先輩と繋がったまま。

金沢まで来て、ただご飯食べてヤッてるだけ。いつもと同じ。


悲しくて涙が止まらなかった。



結局、旅館から1歩も出る事無く、2泊3日の金沢旅行は終了した。

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