テラーノベル
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わたしはその後2日休んで、またこよみと稽古をした。でも、今日のは稽古ではなかった。修乱を学ぶ、といった練習だった。
「まず…じぶんにあったはせいをかんがえてもらいます。」はせい…?派生の事だろうか。「わたしのばあいはねがいのせい。だから、しゅうらんのなまえが“がんしゅうらん”なのです。」願修乱、確かに願うという文字が入っている。そのように、どうやら自分の気持ちが、派生になる。それが修乱と呼ばれるものだという。「このたまをもってください。」そういって、水晶のような珠を渡された。「それにうきでたものが…あなたのはせいしゅうらんとなります。」わたしは…無?その水晶には、“無”と浮かび出た。こよみは頭を搔いて、「お、おかしいですね…」と苦笑いした。わたしは一度その珠を置き、文字が消えたのを確認して、もう一度触れても、“無”その言葉しか出なかった。わたしはネガティブな事が多いので、わたしには何も無いと思った。
しばらくすると、こよみが一旦病棟に行き、そこに居たこのえを呼んできた。どうやらこのえは修乱に詳しいらしいため、呼んだらしい。「む?むしゅうらんっていみなんじゃ?」このえの説は、“無修乱”という派生修乱なのではないのか、というものだった。わたしはそういう事と考えて、稽古を行う事にした。