テラーノベル
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お話の始まり
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私は昼下がりに町を散歩していた
気分転換でもしようかと思ったから
どこかの店にでも寄って何か買おうかと思い
ぶらぶらと歩いていた
すれ違った人々が
暑さなのか頬が少し赤く
うっとりとした目でこっちを見た
熱い視線を背に、気にせず歩く
すると後ろから声が聞こえた
「まさにすれ違った人々の心を奪う美貌だ」
そんな事は無いと思いたい
ぼんやりとそう思っていると
私は見てしまった
とっても綺麗な人
人形のように可愛らしい人を
その人は私を見ても何事もなかったように去ろうとしていた
急いで追いついた
するとその人は不思議そうな顔をしてこっちを見た
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