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#꒰ঌ匿名ちゃん✟໒꒱
꒰ঌ 匿名ㄘャん ✞ ໒꒱
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帰宅して、ベッドに倒れ込んだ。
「……疲れた」
『特に何もしてないだろ』
「精神的に疲れたんだよ」
『俺の身体で勝手に疲れないでくれん?』
「俺の身体でもあるんですけど?」
『元は俺の身体ですぅ』
「うわ、出た。所有権主張するタイプ」
『そもそもお前が勝手に入ってきたんだろ』
「不可抗力だわ」
『それはそう』
「認めるんかい」
『だって俺も意味分かんないし』
「ですよね〜」
天井を見上げる。
今日も一日、なんとか終わった。
朝は教室でぐちつぼに距離感を間違え。
昼は授業中に頭の中で会話をして。
放課後は帰り道でこいつの過去を聞いた。
なんだこの一日。
イベントが多すぎる。
『……ねぇ』
「ん?」
『今なに考えてる?』
「今日の晩飯」
『もっと他にあるだろ』
「唐揚げ食いてぇなって」
『昨日も食べたじゃん』
「今日も食べたい」
『胃袋まで同じかよ』
「俺だからな」
『便利な言葉だなそれ』
笑いながら、枕に顔を埋めた。
少しして、ふと思いつく。
「……なぁ、お前ってさ」
『うん』
「今、俺が見てる景色も見えてんの?」
『見えてるよ』
「まじ?」
『まじ』
「じゃあ今俺が何見てるか分かる?」
『天井』
「正解」
『いや、そりゃそうだろ』
「じゃあ今なに考えてるか当ててみて」
『唐揚げ食べたい』
「正解」
『怖いわ』
「お互い様だろ」
俺が笑うと、頭の中の俺も笑った。
……いや。
正確には、笑った気配がした。
声は同じなのに、少しだけ違う。
こいつが何を考えているのか、以前より分かるようになった気がする。
『……変なの』
「なにが?」
『自分のことなのに、知らないことばっかでさ』
「……」
『自分のことくらい知ってるはずなのにな』
その言葉に、少しだけ黙る。
確かにそうだ。
俺たちは同じ人間だ。
好きなものも、嫌いなものも、癖も、考え方も。
根っこは同じ。
でも、こいつの人生は俺の人生じゃない。
俺の人生も、こいつの人生じゃない。
「……じゃあさ」
『ん?』
「これから知っていけばよくね?」
『……』
「俺もお前のこと知りたいし」
『……そうだね』
少しだけ、声が柔らかくなった。
『じゃあ俺も、お前のこと知りたいわ』
「おっけー」
『まず、今日の晩飯』
「唐揚げ」
『それはもう知ってる』
「じゃあ、唐揚げにレモンかける派?」
『かけない』
「俺も」
『……』
「……」
『いや、そこは違ってろよ』
「なんで?」
『なんか面白くないだろ!』
「知らねぇよ!」
二人で笑った。
笑い声が頭の中で重なって、少しだけ反響する。
この身体を共有して。
この人生を共有して。
この先、どうなっていくのかは分からない。
でも。
今はまだ。
こうして笑えている。
それだけで、十分だった。
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