テラーノベル
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_時代背景_
・中国(中華民国)と日帝(大日本帝国)が起こした日中戦争。太平洋戦争、第二次世界大戦が終わる前日(1945年 8月14日)
・ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)と中国は、同じ連合国側の味方同士
☆
この日はとても天候が荒かったのをよく覚えてる。いつも寒いモスクワがさらに寒く感じた。
中国「…早く、早く行かないと。」
我はなるべく早く行けたと思う。
予定時刻より1時間早く到着した。
☆
約束の部屋にいち早く入ると、1時間前なのに貴方がどっさりと席に座って待っていた。
ソ連「予定よりも早かったな?」
中国「す、すみません…こんな時間でも待っておられたんですね…」
我は毎回ギリギリに到着することが多かった。
毎回1時間前よりも早く予定時刻より前に貴方が居る。と思うと少し申し訳ない。
ソ連「あははっ!…気にすんな。
俺は少し早く居たいだけだ。」
貴方は軽く笑って手招きをする。
我はそれにつられて貴方の横に行くと、貴方はクスッと笑って我の頭を撫でた。
ソ連「…そんな深く考えなくていいからな?」
貴方は我を励ますように言う。
我は「迷惑かけてしまった。」
そう思う。
貴方は微笑んで我を見つめる。
そんな目で見ないで欲しい。
貴方は綺麗で美しいのに。我は、我だけだったら…戦争を買って負けている傾向にあったのに。
でもそう考えている時間は無駄だと思った。
☆貴方はもともとそういう方だから☆。
中国「…ありがとう、ございます。」
我はできるだけ微笑んで感謝を伝えれたと思う。
☆
予定時刻よりも少し早めに会談が行われた。
ソ連「俺とお前は…手を組んだ方がいい。
そう思わないか?」
貴方が我を優しく見つめながら話し始める。
我が幼い見た目だから話を合わせようとしてくれているのだろう。
中国「具体的には…?」
我は少し怯えながらあなたに聞いた。
なんて言われるか分からない、そんな怖さに肩を竦めながら。
ソ連「…具体的にはお互いの援助…
まぁ助け合いだ。」
貴方はクスッと笑って、我に優しく聞く。
その姿は、いつもの威圧感のすごい貴方ではなかった。
中国「…!は、はい…!我でいいのであれば!」
この時我はものすごく嬉しかった。
ものすごく強くて憧れる存在である貴方が、我と組みたいと直々に話してくれたのだから。
そう我が言うと、貴方はクスッと笑って我の頭を撫でてくれた。
ソ連「いい子だ。…じゃあ我々は同志だな?」
貴方の手は温かくて、今までで感じたことの無い温もり。
中国「…!えへへ、同志様…!」
そんな手に我はいつの間にか溺れてしまっていたようだった。
あぁ、あの頃に戻れたなら戻りたい。
☆
コメント
2件
😭😭😭😭😭😭😭😭😭平和はここにあったんですね、、、中ソ、本当に尊くてありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!永久保存ですねこれは……