第51話 「両思いデート」
若干思考が暴走気味な夏実と、そんなことなど知る由もない京輔は、駅前のカフェへやってきた。
店内は冷房が入っており涼しく、客の入りもそこそこで、程よく騒がしい。
「あそこでいい?」
「うん」
注文した飲み物を受け取った京輔と共に、店内奥、ソファと椅子の二人席へ向かう。
隣に、客はいない。
「奥どうぞ」
「あ、ありがと……」
京輔に促されるまま、ソファに腰を下ろす夏実。
「そんなに混んでなくてよかったね」
「うん、そうだね……少しゆっくりできるし」
京輔がアイスコーヒーを飲む姿を、夏実はこっそり見つめる。
(このタイミングなら……話せる……?)
気になる気持ちに歯止めが利かなくなっていた。
「どした?」
「あ……あのね!」
夏実が口を開いた瞬間――
「……」
夏実の隣に、大学生らしい青年が腰を下ろした。
大きなリュックからごそ***************
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